普及版 世界文学全集 みんなのレビュー
- 清水義範 (著)
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2018/05/28 04:54
シェイクスピアからドストエフスキーまで
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
古今東西の名著を大胆に換骨奪胎したストーリーが面白かったです。随所に散りばめられた遊び心に笑わされました。
普及版世界文学全集第Ⅱ期
2001/02/25 20:12
これぞパスティーシュの名人のなせる業!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポンさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
パスティーシュの大家である清水義範が、19世紀と20世紀の世界文学を容赦なくパロディー化した清水版文学全集。例えば、『ファウスト』。メフィストフェレスは、なんと名古屋弁で、ファウストを誘惑してしまうのだ。不思議なことに違和感がまったくない。翻訳は必ずしも標準語でやることもないのではないか、と巷に氾濫する真面目な翻訳の外国文学を横目に見ながら、切に思う。
他に、『三銃士』や『白鯨』、『罪と罰』、『ボヴァリー夫人』『変身』、『異邦人』などのパロディーが収録されている。清水義範曰く、「原典を読んでいない人にもとりあえず面白く、読んでいる人にはそれなりに面白く書いたつもりである。」私も、いくつかの作品の原典を読んだことはない読者の一人であったが、十分楽しいパロディー集だった。また、文学の楽しみ方としては反則かもしれないけれど、清水のパロディーを読んでから、原典に立ち返るというのもやってみる価値がある。それはそれで、また一味違った面白さがあるのではないだろうか。
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