雷龍楼の殺人 みんなのレビュー
- 新名智(著者)
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2024/08/07 20:38
イヤミス
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誘拐された中学生の従姉妹を救出すべく、彼ら一族が所有する孤島の屋敷「雷龍楼」へ向かう穂継。過去に密室殺人が起こった館で、交渉の鍵となるモノを探す中で、再び凄惨な事件が繰り広げられる。過去と現在の密室殺人と誘拐、複雑に絡み合う事件と人間模様が特徴のイヤミス。
「トリックが存在するなら密室ではない」密室の定義にこだわり、人の心理の深くまでを求めた、貪欲で真っ直ぐなミステリに戦慄した。
「読者への挑戦状」として先に色々明かされるが、読み進めれば進めるほど、何を求められているのかわからなくなり、思考が停止する。すべて揃っている。ミステリにおいて重要なポイントだが、何もかもが揃い過ぎても逆に見えなくなる。それを硬軟織り交ぜて表現した、挑発的な本格ミステリ。
個人的には目で読む派だが、Audibleで読んだ(聞いた)ら、この作品の一番の仕掛けをより堪能出来そうだと感じた。想像する事を純粋に楽しめる作品。
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