ケルン市警オド みんなのレビュー
- 青池保子
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
ケルン市警オド 5 (PRINCESS COMICS)
2020/06/28 12:26
『修道士ファルコ』に巻数が追いついちゃいました
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケルン市警としてあわただしく日々を過ごすオドのこと。
冒頭の特別編は『エロイカより愛をこめて』に出てきたあやしい石像のことを思い出させる(そういえば、あれもケルンの話だったような?)。
本編は未解決の強盗殺人事件と借り手のない家の話。この巻で解決します。
しかしその後、オドに与えるダメージが大きそう・・・。
彼がのちに出家することはわかっているのですが、だんだんそこへ至る原因を知りたくないというか、ケルン市警としてがんばる彼の姿をいつまでも見ていたいというか・・・暗黒面とほのぼの部分のバランスがよいこの中世の世界でワクワクしていたいです。
『ファルコ』の世界にも戻りたいんですけどね。
ケルン市警オド 4 (PRINCESS COMICS)
2019/06/27 22:48
少女漫画を超越
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
レーベルからすると少女漫画というジャンルに入るとだろうけれど、このケルン市警オドシリーズはミステリである。ミステリファンを自称していたがもう21世紀にもなればミステリジャンルにも飽きてきたなあと思っていたが、まだまだミステリ、いや少女漫画の奥は深かった。
「少女漫画」で「ドイツが舞台」で「歴史もの」のしっかりした「ミステリ」という希少、というかこの人しか書いていないだろうジャンル。
ウンベルト・エーコ(この人も別にミステリ作家ではなかったはず)の「薔薇の名前」以来の衝撃。「薔薇の名前」くらいブレイクしてほしい。(ショーン・コネリー似の修道士がちゃんと出てくるし)
オドシリーズの姉妹編である「修道士ファルコ」シリーズも少女漫画でドイツの歴史物で修道士ものであるという異色のジャンルだったけれど、どこまで続けてくれるのか、74年組の作者のバイタリティとオリジナリティには感服するばかり。二つとも新作が楽しみなシリーズ。
この作者を知らずにいて、これから読む漫画ファン、ミステリファンの人が心底羨ましい。
ケルン市警オド 4 (PRINCESS COMICS)
2019/06/19 13:36
事件は解決したが……。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケルンの豪商の家で起こった連続殺人事件。事件の始まりを求めての旅でも騒動に巻き込まれる。これまでの事件・証言から推理したオドは真犯人に辿り着く。悲しく、残酷な決着。
2019/06/04 12:47
さすがです
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:有理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはりこの作者は素晴らしい。どんなモブキャラでもセリフの一つも疎かにせず、物語のメインストーリーから離れた小さなコマでも、必ずクスリと笑わせてくれます。この巻の展開は泣かされました。オドは、エーベルバッハ少佐に似ているようでいて、少佐ほどには屈折しておらず、剣の達人でもありません。真面目で実直な下級役人です。1巻の頃は、オド市警とリリエンタールの修道僧がなかなか結びつかなかったのですが、警吏としてのオドの性格づけが明確になるにつれて、彼が出家することに違和感を感じなくなりました。とにかく、彼を剣の達人にしなかったことが効いています。これでエフナー家の事件は一区切りですが、続きは……あるんですよね?(心配)
2019/01/08 12:28
ごり押ししない少佐
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮村みやこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オドはごり押ししない少佐ですね。2巻で興味深かったのがトリカブトの蜜も摂取量によっては致死性の毒でオドが子供の死体の口に残った蜜からその事実にたどり着いたことかな。
ケルン市警オド 2 (PRINCESS COMICS)
2017/06/30 06:11
中世にも科学捜査の概念を持ち込む自然さが素晴らしい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オドのケルン市警時代の物語、スピンオフ第2弾。
この物語自体を単独で楽しめるほど、世界観のディテールもしっかりしている。
後輩フリートくんが更に頼りなくなっていたり、薬草学の師とも出会ったり・・・解決しなければならない事件はひどく悲しいものだけれど、オドくんにとっては市警として生きることの充実期にあるように思える。
ミステリとしてもきっちり筋が通り、時代の古さをむしろ有利に働かせている。
そんなオドが世を捨ててのちに修道士になるのだから・・・やはりあの人が関係しているんじゃないか、と私はつい勘繰ってしまうのです。もしあの人の裏の顔があって、それをオドくんが知ったとしたら・・・と。
『ファルコ』や『エロイカ』の続きも読みたいのですが、オドくんの悲劇を目の当たりにするのを少しでも先延ばししたいので、『ケルン市警オド』の続きをしばらくお願いします。
2023/03/05 16:56
オドとフリートの掛け合い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
一つの痛ましい事件を一冊に纏めてあります。 オドとフリートの掛け合いが、以前よりも、コメディのようで、美形のオドですが、そんな顔しちゃうの?と思うような、表情がより豊かになった気がします。
ケルン市警オド 6 (PRINCESS COMICS)
2022/09/30 23:58
まとまっていた
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
大体先が読める感じではありましたが、ここ最近は本が二冊にまたがったりして話が長くなってしまい、単行本が出る間隔が空いているので、前の話を忘れてしまうことも多かったのですが、今回は一冊完結で読みやすかったです。
2022/09/24 14:30
いつもどおり密度の高い一冊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:有理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもながらの密度の高さ。作者様の力量に脱帽です。綿密な時代考証により、他作品との書き分けも完璧。陰惨な事件を取り上げながら、あちこちにユーモアも忍ばせ、読者を嫌な気持ちびはさせません。
次作も気長に楽しみに待っています。
ケルン市警オド 6 (PRINCESS COMICS)
2022/09/02 10:12
衝撃の第6巻!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも安定した上質中世ドイツミステリ漫画のケルン市警オドシリーズですが、今回は一層重厚な本格派となっています。
大金持ちの貴族の邸宅で起こる連続不審死事件……
リアルにありそうな、一介の市警の手には余るような難事件。立ちはだかる特権階級という捜査の壁をオドはどうやって乗り越えるのか?!
城壁の外の汚物捨て場、鳥刺し(この職業には注がついていました)など中世ドイツらしい設定が手掛かりとなるのも面白いところ。
そういえば、この巻ではオドシリーズの名物男、毎回斬新な衣装を披露してくれる陽気な市長が登場しなかったようです。華麗な市長はこのシリアスな事件とは合わなかったのかも?
鳥刺しのヤンがこの物語の癒しとなっています。
文学性も高いこのシリーズ、ドイツのテレビ局でドラマ化してくれないものでしょうか。「薔薇の名前」「修道士カドフェル」「天使にラブソングを」など、修道士(女)ミステリは名作を生むジャンルですし。(このシリーズではまだオドは俗人ですが)
ところで漫画の内容とは別に今回一番の衝撃は、カバー内側の青池先生の自画像の、髪型が変わっていたこと。何十年もボブだったのに、先生に一体何が?!?
二番目の衝撃も、裏表紙カバーに……。誰この人?!(でも、時系列ではこの巻の後になる修道士ファルコシリーズでは一層長髪になっている)
ケルン市警オド 6 (PRINCESS COMICS)
2022/08/24 15:44
隠された謎。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
老齢の執事が先が短いと自覚して解き明かそうとした主家の謎。それは現当主異母兄と自分の血縁の娘に何が起こったのか。側室上がりの前当主の妻であり現当主の母と当主がいかにもな感じで、ケルン市警オドのアンテナに引っ掛かる。
悪事はそのままにされない。
ケルン市警オド 2 (PRINCESS COMICS)
2020/12/24 22:37
毒の園
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖美漂う毒花の園の物語が印象的でした。
花よりもベルガー家の人間たちのほうがよほど心の内に猛毒を溜めていましたが。
ケルン市警オド 5 (PRINCESS COMICS)
2020/12/24 18:44
業が深い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻頭は謎の彫像を巡るストーリー。親子とオドによって解放された女神はどこへ行くのでしょうか?
そして連続殺人事件。本当に何故ここまで簡単に人を殺してしまうのか。
そう思わずにはいられない犯人でした。なんとも業が深い。
2020/06/30 19:16
読み応えがあり、小説にもなりそう。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
エロイカで知った作者さんですが、こちらも内容が深く、時代の様子が分かりやすく描かれていて、じっくり読み入ってしまいました。 漫画のみならず、小説にも向いている、ミステリーが、とても面白かったです。 ファルコの方は、未読なので、読み始めたいと思いました。
ケルン市警オド 1 (PRINCESS COMICS)
2020/05/13 01:03
信頼できるプロの実力
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:beni - この投稿者のレビュー一覧を見る
青池保子氏の著書は、どれも読ませるものばかりだが、この本もそう。
丁寧で美麗な線、巧みな演出とストーリーテリング、何より大変、面白い。
ミステリ仕立ての歴史物として、ジャンルは違うが
海外ドラマの「修道士カドフェル」を連想した。
あれも重厚な作りで、大変面白く、観ているこちらを飽きさせなかった。
カドフェルを観ていて少女マンガを読まない方には、絶対、気に入るからと
一読をお勧めする。