えにぐまさんのレビュー一覧
投稿者:えにぐま
クリムゾンの迷宮
2015/09/20 02:33
貴志祐介氏は好きだがコレは無いかな。
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貴志祐介は良い作家だ。
しかしこれはいただけない。
びっくりするほど面白くない。
作者独自のアイデアもほとんど無い。
他の作品は色々考えてあるのに。
明らかライト層向け。
一発目に人気のあるコレ読んで貴志祐介見切る人がもしいるとしたら、
もったいなすぎる。
さわりで面白そうだピンと来た人はいいかもしれない。
嫌な予感がする人はやめましょう。
私が彼を殺した
2015/09/08 22:31
純粋に推理だけを目的に読むものじゃない。それにしては長過ぎる。
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自分の趣味には合わなかった。
ゴリゴリの謎解きをするつもりで読んだのだけれど、
そこには直接は関係のない登場人物の心情に紙幅が多く割かれていてげんなりしてしまった。
動機は犯人当てには関係ないので。
ただ小説世界に参加する以上、背景が無ければ推理の意欲も湧かないのがマジョリティーだと判断したのだろう。
トリックも、純粋な推理小説としては、トリックというレベルのものではないし、
そういう層向けのものだったということ。
ただ趣向は面白いし東野氏の作風にも合っていると思うので、
ぜひ今度は短編集でお願いしたい。
動機はとってつけで大丈夫ですので。
生者と死者 酩探偵ヨギガンジーの透視術
2015/09/07 15:14
これを最初に読むなら他のを読んだ方がいい。
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小説としては、率直に言ってほとんど駄作である。
辻褄合わせに奔走する作者の努力が伺われる。
仕掛け本としてのアイデアに一定の評価はされるべきかもしれないが。
しかし泡坂妻夫は「亜愛一朗シリーズ」や「しあわせの書」など、
古さとは本当に無縁の素晴らしい名作がある。
派手さだけを理由に書店で売り出していたこの作品を初めに手にし、
泡坂妻夫の他の作品にまで見切りをつけてしまうのは非常に勿体無いことである。
それで嵌まればこれに戻ってくればいい。
ノア・P・シングルトンの告白
2015/09/04 12:17
ミステリという期待はあまりしない方が…。人によっては絶賛かもしれないが。
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※【若干ネタバレ】
「告白」という題、また一人称ということに、ミステリ的なトリックやどんでん返しや落ちを期待して読むと肩すかしを食らいます。
人の内面や死刑制度をテーマにしているが、ミステリ的な風呂敷を広げるせいで「語り」か「騙り」かの判断がつかず、読者は置き去りになっている。
しかし、落ちが(ほとんど)無いことをよく知った上で、人物の心理に重点を置いて読めば評価は大きく変わるかも知れない。
それだけに惜しい感じもする作品だが、若干冗長であることも否めない。