カンボジア旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。この記事では、2024年最新のカンボジアの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や渡航する際の安全対策などを解説するので、カンボジアへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
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カンボジアの現在の治安は危険レベル1
日本外務省は2024年10月現在、カンボジア全土の危険レベルを1に設定しています。レベル1は「十分注意」という意味で、特に都市部や観光地では、強盗、ひったくり、置き引きなどが発生するため、警戒が必要です。過去には日本人も、事件に巻き込まれて重傷を負ったり、多額の金銭を詐取されたりするなどの被害に遭っています。
また、カンボジアでは内戦時に持ち込まれた銃火器が残っており、強盗事件に使われること度々があります。そのため、日本や他の東南アジア諸国と比べると、治安はあまり良くないと言えるでしょう。
カンボジアの地域による治安状況
カンボジア全土では危険レベル1が設定されていますが、詳細な治安状況は各地域によって異なります。ここでは、観光客が多数訪れる地域からローカルエリアまで、地域別の治安状況を解説します。
1.プノンペンやシェムリアップなどの観光地
プノンペンでは、昼夜を問わず金品の強奪やひったくりが頻繁に発生しています。さらに、シェムリアップやシハヌークビルなどの外国人が集まる地域でも、詐欺やこん睡強盗といった犯罪が多く報告されているため、旅行中は注意が必要です。
2.西部及び東部
カンボジアには、内戦時代に埋められた地雷や、ベトナム戦争の不発弾が残っています。政府は除去作業を進めていますが、年間約50件の地雷や不発弾による事故が発生しています。特にバッタンバン州やウドーミエンチェイ州などの西部で多く、東部でも一定の事故があります。
立入禁止の警告板がある場所もありますが、設置されていない地域も多いため、農地や森林などに不用意に入らないように注意してください。
3.タイやベトナムとの国境地域
2008年にユネスコ世界遺産に登録されたプレアビヒア寺院は、タイとの国境近くに位置しており、この周辺やベトナムとの国境には未確定の国境線が存在します。現在、カンボジアと隣国との間に軍事的な緊張はありませんが、訪れる際は事前に情報を集めて注意を払うことが重要です。
カンボジアで観光客が巻き込まれやすい犯罪とその対策
1.スリやひったくり
カンボジアで日本人がよく遭遇する犯罪はひったくりです。例えば、スマートフォンを路上で奪われたり、トゥクトゥクに置いたカバンが盗まれたりします。また、ナイフで肩ヒモを切るケースもあり、貴重品が盗まれる事例も多発しています。ショッピングモールやレストランでも注意が必要です。
<対策>
外出時は荷物を少なくし、両手を自由に保つことが大切です。バッグをたすき掛けにしたり、リュックを背負ったりすると、奪われにくくなりますが、強引に奪われると怪我をする危険もあるので注意しましょう。
2.いかさま賭博
カンボジアの特にプノンペンでは旅行者を狙ったいかさま賭博詐欺が多発しています。被害額は数百万円に上ることもあります。この詐欺は犯行手口を知っていれば簡単に防げるため、事前にどのような手口があるかを把握しておくことが重要です。
<対策>
知らない外国人の誘いには絶対乗らない。注意を怠らず、怪しい状況には近づかないようにしましょう。
3.ホテルなどでの空き巣や強盗
ホテルやゲストハウスの低層階に泊まる際は注意が必要です。夜間に扉や窓から侵入され、室内の現金や貴重品が盗まれるケースがあります。もし目を覚ました時に犯人と遭遇すると、攻撃される危険性もあります。また、セーフティボックスから現金が盗まれる事件も発生しています。
<対策>
ホテル選びの際は安全性をしっかり考慮してください。また、現地での貴重品は分散して保管すること。
カンボジアでの緊急時の対処法
万が一トラブルに巻き込まれた場合
万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはカンボジア現地の緊急ダイヤル「117」に通報しましょう。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。
緊急連絡先一覧
カンボジアで犯罪に巻き込まれた際や怪我をした場合、以下の連絡先も活用できます。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
連絡先 | 電話番号 |
全国共通 | 117または012-999-999 |
プノンペン ツーリストポリス | 011-858-660(英語可) 012-942-484(英語可) |
シェムリアップ州警察ツーリストポリス | 012-402-424(英語可) |
救急車 | 119 |
消防 | 666または012-999-999 |
在カンボジア日本国大使館 | 023-217-161~4 |
在シェムリアップ領事事務所 | 063-963-801~3 |
カンボジア渡航前にチェックするべきこと
カンボジア全土には「十分に注意」を意味する危険レベル1が設定されています。治安状況は情勢により日々変化するため、渡航の際は以下の点に留意しましょう。
最新の治安情報の確認
渡航予定地域の治安状況を事前に調査し、特にリアルタイムでデモや抗議行動が発生している場合は注意が必要です。外務省や現地のニュースをチェックしましょう。
たびレジに登録
カンボジア渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
カンボジア旅行を安心して楽しむためのアイテム3選
カンボジアへ渡航する場合は、しっかりと安全対策をしましょう。ここでは、カンボジアで安全を守るための3つのアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険
カンボジアへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.パスポートのコピーや連絡先のメモ
カンボジアでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
3.インターネット接続できるデバイス
カンボジアでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にカンボジアでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
カンボジアの基本情報
カンボジアはかつてインドシナ半島の大部分を支配していた国で、1953年にフランスから独立しました。1970年代には内戦やクメール・ルージュによる大虐殺を経験しましたが、1991年のパリ和平協定を経て、現在の政治体制が築かれました。
治安面では、特にプノンペンで旅行者を狙った詐欺やひったくりが多発しています。外出時は注意が必要で、安全な行動を心がけることが大切です。
カンボジアの基本情報 | |
首都 | プノンペン |
人口 | 約16,900万人 |
公用語 | クメール語 |
宗教 | 仏教(一部少数民族はイスラム教) |
通貨 | リエル(KHR) |
政体 | 立憲君主制 |
カンボジアの治安についてよくある質問
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カンボジアは安全ですか?
大都市ではスリや詐欺が多発していますが、注意を払えば安全に過ごせます。
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カンボジアの公共交通機関は安全ですか?
バスやトゥクトゥクは一般的に安全ですが、貴重品には注意が必要です。
-
カンボジアでは夜間の外出は避けたほうがいいですか?
特に都市部では夜間の外出は控えた方が安全です。
-
ひったくりの被害を避けるためにはどうすればいいですか?
荷物は最小限にし、バッグは体に密着させるなど注意を払うことが大切です。
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カンボジアへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう
カンボジアではほとんどの地域が危険レベル1で、観光の際には安全に十分に注意する必要があります。特に観光地では、スリや窃盗の軽犯罪などの犯罪が発生しています。夜間の外出は出来るだけ避けた方が良いでしょう。
カンボジアの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。