令和元年度の午後1問1は
ネットワークの増強を題材に、
回線の広帯域化、冗長化技術として定着している
リンクアグリゲーション(LAG)を用いた
ネットワークの設計及び運用について

技術と経験を問われていた。

【IPAリンク】 問題冊子 解答例 採点講評 

以下、設問と解答で抑えておくべきところを
抜粋する。
この作業を繰り返している
(
又はこのブログテキストを音読し続けている)

と、問題文の状況が分からなくても
求められる解答のイメージが掴めてくる。
このイメージを掴んだ(ストックを増やした)上で、
問題文の状況と重ね合わせて解答するのが定石かと思う。


・「BGP4」:パスベクトル型ルーティングプロトコル。
  TCPプロトコルの179番ポートを使用して通信。

・「バックボーン」エリア:
  OSPFではエリアと呼ばれるグループに分けて管理。
  エリア0がバックボーンエリアで
  全てのエリアが接続されるOSPFの中枢エリア。

・「GARP」:
  自分自身のIPアドレスを設定して送信するARP要求パケット。
  VRRPマスタルータが故障した場合は、バックアップルータが
  マスタルータとなりGARPパケットをブロードキャストする
  ことでMACアドレステーブルが更新される。

・L3SW1とL3SW2で行っているVRRPによる冗長化において、
 L3SW1やL3SW2が受信するアドバタイズメントパケットは
 どの回線を通るか。経由する回線を図1中のア~スの中から選び、
 全て答えよ:
 「キ、ク、ケ」

・現行ネットワークにおいて、顧客に割り当てているVLANタグの付与
 が必須となる回線を図1中のア~スの中から選び、全て答えよ:
 「キ、ク、ケ」
NW01_pm1_1_1

・”①Link Aggregation Control Protocol (LACP)を設定する。”について、
 静的LAGではなくLACPを設定することで何が可能となるか。述べよ:
 「リンクダウンを伴わない故障発生時に、
  LAGのメンバから故障回線を自動で除外できる。」

・”②切れた回線を含む同一LAGを構成するIF全てを自動的に閉塞する”
 について、L3SW3とL2SW3の間のLAGでIFを自動閉塞しない場合、
 どのような問題点があるか。”パケット”の字句を用いて述べよ:
 「1ギガビット/秒を超えたパケットが破棄される。」

・[送信元MACアドレス、転送元ポート番号、宛先ポート番号]の組
 からハッシュ関数を計算する方法を選択したときに
 LAGの負荷分散が図1の場合うまくいかないのはなぜか。述べよ:
 「通信の送信元と宛先MACアドレスの組合せが少なく
  ハッシュ関数の計算値が分散しないから」

・「ICMP」:ネットワークが正常な状態か診断したり、異常時には
      通知する機能を持つプロトコル(OSI参照モデル第3層)

・「SNMP trap」:SNMPエージェントの状態に変更があった場合に、
         SNMPマネージャに送信するイベント通知。
         TCPプロトコルの162番ポートを使用。

・「MIB」:SNMPエージェントが持つ機器状態のデータ構造の集合体。
      MIB情報はツリー構造で管理され、ASN.1という形式を使用。

・L2SW3とL2SW4との間のLAGを構成する各回線のトラフィック量を把握
 するために必要な監視方法を、(i)~(iii)から選び、答えよ:
 「(iii)」
NW01_pm1_1_2

・”④現行の監視方法に、次の監視方法を追加すれば良いと考えた。”
 について、追加する監視方法では、自社サービスのどこから
 どこまでの区間の正常性を確認できるようになるか。該当する区間を、
 答えよ:
 「コアルータからL3SWまでの区間」
NW01_pm1_1_3
→pingの宛先はL3SWのVRRPの仮想IPアドレスになる。

↓ブログランキング、更新の励みになります。にほんブログ村 資格ブログ ビジネス系資格へ