北海道北見(道産子ギャルはなまらめんこい)から一気に南端・沖縄へ。
方言密度もズガンと上がってほぼ主役。異文化交流、沖縄あるある大事典。
「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる/第1話・好きな人はうちなーぐち」(2025年1月4日深夜TOKYO MX放送/田辺慎吾演出)
主人公は親の仕事の関係で沖縄に引っ越してきた中村照秋、高校1年生。
早速、好きな子が出来ましたが、その子・喜屋武飛夏(きゃんひな)は、現地の子供にも半分しか伝わらないディープな沖縄方言「うちなーぐち」の使い手(50年後には人間国宝になっていると思います)。
この「(主人公には)全く通じない飛夏のうちなーぐち」を毎回通訳してくれるアナライザーが飛夏の幼馴染でクラスメイトの比嘉夏菜(ひがかな)。
埋もれたい、そのたわわ。
夏菜が飛夏の通訳を買って出ているのは、県外人にたいする純粋な親切心…ではなく。
手にしているのは「通訳のお礼」として、照秋が夏菜にあげた缶飲料。アニメでは「D+M」に修正されていましたが、これぞ沖縄の味、「妹さえいればいい」で可児那由多(かに なゆた)もずっ嵌っていたルートビア、飲むサロンパス「A&W」です。
夏菜が照秋に対する秘めた想いに赤面していると、飛夏が乱入。
『あいえーなー!』
意味は『なんてこったい!』
勿論、夏菜の恋心に気づいたわけではなく、突然の赤面に驚いただけなのですが。
本作はうちなーぐちが主役なので、飛夏の台詞はほとんど文字表示(解説の為ではなく、「分からない!」を助長するためのギャグとして)。
海外配信版はここに各国の翻訳テロップ、台詞の字幕が付くので文字が玉突き衝突状態。
こちらはインドネシア語字幕版。
夏菜不在で通訳がつきませんでしたが、迷子+転倒で泣きじゃくる小学生の絶叫『おんどりゃー!』。
本州では「お前!」を意味する河内弁/広島弁(ヤクザ映画でお馴染み)ですが、沖縄では「そうですね」や「そうだね」という相手の言葉に同意したり、相づちを打つときに使われる表現だそうです(いやそれでも迷子の子供が泣きながら絶叫する台詞ではないような…)。
この号泣少年をなだめるため、飛夏が繰り出したのが「マブイグミ」。
驚いた拍子に落ちてしまった魂「マブイ」を体に戻すためのおまじない。本来は沖縄の巫女(シャーマン)であるユタ(もしくはお婆ちゃん)のお仕事を飛夏が代行してあげたのでした。
登校時、夏菜を苗字の比嘉で呼び止めたら、その場にいたほぼ全員が『呼んだ?』。
比嘉は沖縄県内最多の苗字のようでその数およそ5万人(←オリオンビールのホームページに書いてありました)。
これでは気安く呼べないなぁという照秋に夏菜がボソッと
『下の名前で呼べばいいのに…』
その手があったか!と今度は下の名前「夏菜さ~ん」で呼び止めたら、その場にいた人が硬直・赤面。
何とうちなーぐちで「かなさん」は「愛してる」の意味になるそうで(正解は「かーなー」と伸ばして呼ぶ、でした)。
終盤は大ネタ「カメーカメー攻撃」。
照秋が沖縄名物「サーターアンダギー」を食べた事が無いと知った瞬間、クラスメイトの沖縄魂スイッチ・オン。よーしならば明日、うちの婆ちゃんの手作りを、いやうちの味を、俺自身の手作りを…。プレデターにロックオンされた獲物状態です照秋くん。
翌日、クラス中から山の様なサーターアンダギーが。
この沖縄郷土愛の結晶「カメーカメー攻撃」の解説が完全にエヴァ。
ゲンドウポーズの飛夏から、書体、音楽まで丸パク、あいやリスペクト(ネルフ指令室までトレス)。
夏菜もここぞとばかりに手作りを持参したものの、渡す機会を見つけられず放課後。
照秋に呼び止められて魂(マブイ)が飛び出そうになった夏菜さん。
健気だなぁ、夏菜。天然・飛夏もいいですが、やはり乙女・夏菜がイチオシです。
この後、サーターアンダギー抱えた他クラス、他校、隣町の連中まで照秋目指して次々襲来(いやいや、どういうネットワークなんだよ!? 怖いよ)。
冷凍庫にも入りきらない(レンタル倉庫が必要なレベルの)サーターアンダギーを手にした照秋(放心状態)。
『てーるーがうんなばーやちゃんぐとぅーちらしーねーましやが!』(てーるーがこういう時どんな顔すればいいかわからないのってなってる!)
オチまでしっかりエヴァでした。
★沖縄のシャーマン「ユタ」と言えば…
★ルートビアは「ゆるゆり さん☆ハイ!」でも「マゾ・サイダー」として登場していましたね。
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