ユダヤの A few good men
現在のイスラエル政府は極悪そのものです。イスラエル国民の大多数には支持されていません。(丁度2割くらいしか支持者のいない日本の岸田政権のようです。)
イスラエル国内でガザ地区への侵攻に反対の意を表明することはかなり難しいと思われます。それでもイスラエル国内でパレスチナ侵攻に反対するデモに参加しているユダヤの人々がいます。彼らこそ“A few good men”でしょう。
イスラエル・エルサレム反政府デモ:CNN
数人ではなく、結構な人数いるようですので、“A few good men” ではなく、“A lot of good men” と言えるかも知れません。
イスラエルだけではなく、世界にはパレスチナ人虐殺に反対を表明しているユダヤ人が沢山います。
例えば、10月7日にパレスチナ戦争が始まった翌日にはアメリカ・ワシントンの連邦議会議事堂の周辺で、ガザ地区での虐殺を止めようと訴えるユダヤ系の団体:Jewish Voice for Peace[平和へのユダヤ人の声]のデモがありました。議事堂の建物内まで侵入して座り込んで停戦を訴えた数百人は警察に逮捕されました。
彼らは、イスラエルによるパレスチナの土地の違法占拠が背景にあると主張しています。・・全くその通りでしょう。イスラエルやアメリカが盛んに主張するように、10月7日のハマスの攻撃が発端では無いのです。10月7日の直前までイスラエルは国際法に違反してパレスチナ人の住む土地をどんどんと占拠して、歯向かう人々は逮捕して、裁判もせずに収監を続け、虐殺もしてきたのです。
イギリスでは、ナチスによるホロコースト政策でアウシュビッツに収監されたけれど生き残ることができた両親のもとに生まれたハイム・ブレシートさんがパレスチナ人との連帯を掲げるユダヤ人団体の共同代表を務め、50年以上にわたってパレスチナ人のために活動してきました。 【アウシュビッツ生存者の子がパレスチナのために声をあげるわけ】
このNHKの記事は非常に感動的な内容で、大いに読む価値があると思われます。
デモに参加するプレシートさん 2023年11月:NHKニュースナビより
ナチスがユダヤ人にした酷い仕打ちは世界中でよく知られているところですが、パレスチナの人々がイスラエルに土地を乗っ取られて難民となった『ナクバ』に関してはあまり知られていません。さらに、ホロコーストを生き延びたユダヤ人 がイスラエルに渡ってからイスラエル政府から(シオニストから)冷遇されたという話はほとんど知られていないのでは無いでしょうか?意外なことに、イスラエルはホロコーストの生存者の話に耳をあまり傾けなかったようです。
イスラエルはナクバによってパレスチナ人が住んでいた家も乗っ取って入植者を住まわしていたのです。プレシートさんの一家もそんな家を与えられて、住んでいたのです。しかし、追い出されたパレスチナ人が残していった荷物をまとめて保管して置いて、家ごと元住んでいたパレスチナ人に返す積もりだったとの事ですから、良心のあるGood men の家族です。
プレシートさんとご両親1947年:NHK国際ニュースナビより
このご両親の意志を継いで、プレシートさんはパレスチナの人々を殺す可能性のある国、イスラエルには留まっていたくないとイギリスに渡って、50年以上パレスチナの人たちを支援する活動を続けているのです。
アメリカやイギリスでは、パレスチナを支援することは、裏切り者と非難されたり職を失ったりするリスクを伴います。それでも虐げられたパレスチナ人の為、パレスチナ人との共存の為に良心に従って行動する人々は本物の“A few good men” と言えるでしょう。心から敬意を表します。
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