ホイールパンツの新規製作③ ピアノ線脚用の雄型-1
ホイールパンツの雌型はすでにあるのですが、以前の記事に書いたようにピアノ線の脚に付けるには幅が狭すぎます(薄すぎます)。
ということでピアノ線脚用に幅が広い(厚い)新たな型を起こすことにします。
雄型の作成
現在の石膏の雌型を作ったときに原型にした雄型はスタイロフォーム製でしたから雌型を作るときに壊れました。つまり雌型が壊れたら一巻の終わりです。
それでも整形が楽なことはスタイロフォームの大きな利点です。スタイロフォーム製の雄型の製作はこちらをご覧ください。
今後、ホイールパンツは量産するつもりですから雌型が壊れても再び雌型を作れるように母型となる雄型を木製にして複数回の使用に耐えることを目指します。
材料は削りやすくて安価、ホームセンターでいつでも手に入るファルカタ材です。
型紙を描くのですが、フリーハンドではなくjw_cadの作図機能を使ってみました。無理してCADを使うこともなかったなという感じの出来です。
型紙にならってMDF板を切り出して、
4枚を接着して乾燥を待ちます。接着するといっても恒久的に一体化させるのではなくバラバラにできる工夫をしてあります。
MDF板は4枚まとめて削って形を同じにします。MDF板は固い紙のような材質ですから切り出し小刀でザクザク切ることができます。
木目がないのもいいですね。MDF素材でもう少し軽い(柔らかくて加工しやすい)ものがあればFRP製品の型を作るのに便利だと思います。
同じ形のブロックができるように断面を直角にします。直方体の木片(ホームセンターの端材コーナーで手に入る)にサンドペーパーを貼り付けたサンディングブロックが役に立ちます。
整形したら一つのブロックになっているものを2枚ずつの二つのブロックに分け、
ファルカタ材を接着して二つのブロックにします。
MDF板とファルカタ材をクランプで押さえているところです。ファルカタ材の厚さが13mm、MDF板が4mmですから(13+4)×2で厚さは34mmになります。
接着剤が乾いたら二つのブロックを直方体断面にします。今回使ったファルカタ材は集成材ですから木の継ぎ目が見えます。
柔らかいファルカタ材ですがバルサのようにさくさく切ったり削ったりはできません。乾燥時間を除く作業時間は4時間程度でしょうか、結構時間がかかりました。
今日の作業はここまでです。