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【感想】『バケモノのきみに告ぐ、2』を読んで特に印象に残ったこと

マズラプです。291回目の投稿です。

今回は、ライトノベル『バケモノのきみに告ぐ、2』を読んだ感想を書いていきます。

(※ネタバレありです)

 

 

 

 

ネタバレ控えめの感想はこちらです。

 

本記事では、上記の感想では語り足りなかったことについて、書いていきます。

(諦めて技名をざっくり書いている節がありますが、ご了承ください…。)

 

本記事は、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨のものです。

作者の 柳之助 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

『バケモノのきみに告ぐ、2』を読んで特に印象に残ったこと

描かれるヒロインたちの新たな一面

今回は、ヒロインたちの過去が掘り下げられるとともに、ヒロインたちの新たな内面が描かれていく巻でしたね。

1巻では、ノーマンへ向ける想いやぶっ飛んでいる面が中心に描かれていました(多分)。

対して2巻では、ぶっ飛んでいないというか、人間味を感じられる一面を見られました。

 

優しさに報えないことに耐えられない、律儀さを持っていたエルティール。

案外感情的だったロンズデー。

他人の心中を察せてはいなかったけど、紛れもない優しさを持っていて、それゆえに他人を拒絶し、自分を罰していたシズク。

なんでもできるが故に、救えなかった存在は「自分のせい」と捉えてしまうクラレス。

 

内面の掘り下げは、感情移入の度合いを増せて、より楽しめるので嬉しいです。

個人的には、自分を恨んでいると思っていた親友の楽譜を見て、シズクが精神的に救われてくれたのがよかったですね。

 

また、後述しますが、2巻を経ても推しは変わらずシズクでした。

 

ノーマンが中心にいる“4人と1人"

今回は、ノーマンで繋がった4人が、ノーマンを介さず親交を深めていくようなストーリーでした。

 

  • 思ったより口が回るエルティールにたじたじなロンズデーの構図
  • “助手"から“相棒"になり、互いに相手がノーマンと関わりを持っていることを認めた発言をしていたエルティールとロンズデー
  • お互いに優しさを持っていたシズクとクラレ

などが印象に残りました。

 

しかし『やはり中心にはノーマンの存在があった』というのが、最も印象的でした。

 

  • エルティールは、ノーマンに嫁ぐと言っていた
  • 推理解決における面倒な思案はノーマンが請け負っていた=ノーマンは、ロンズデーに純粋に推理ができるように仕向けていた
  • シズクとクラレスの連携を支えていたのはノーマンの修練だった

といったように、やはり最後にはノーマンが出てきたわけです。

 

この、ノーマンが中心にいる感じが、本作の“4人と1人"の関係性らしくてよかったですね。

 

 

激アツ!“深化状態“合体技!

今回の第2巻で最も印象的だったのは、各章終盤に登場した『合体技』です。

破壊力や効果、ネーミングがかっこよかったですし、「見開きセリフ入り挿絵でドーン!」も迫力があってよかったです。

しかし1番好きなのは、どちらも「その2人でしかできず、かつ流れが秀逸だった」点です。

以下では、その点について熱く語っていこうと思います。

 

ロンズデー&エルティー

まず、ロンズデーとエルティールの合体技についてです。

ロンズデーとエルティールの合体技は『相手の戦い方を見て、自身の成長に繋げる』という展開が印象的でした。

異能力バトル大好きオタクの私としては、とても楽しめましたね。

 

ロンズデーは

ウィスパーは血液を操っている

そういえば自身の能力も、血液を対象にできるよな

じゃあ自分も血液を使って能力を行使してみよう!

 

エルティールは

ウィスパーは血液を操っている

つまりは、液体に指向性を持たせている

そんなウィスパーの戦い方を真似れば、咆哮に指向性を持たせるヒントを得られるのではないか

 

といった具合で、それぞれウィスパーの戦い方を参考にしていました。

 

そして完成した合体技は、ロンズデーとエルティールの2人でしかできず、かつウィスパーが相手だったからこそ完成しました。

 

「ただヒロイン同士で合体技を作り上げるのではなく、その組み合わせ、その状況だからこそのものを作り上げる」

この唯一性というか、必然性の高さが、私の好きなポイントです。

 

シズク&クラレ

次に、シズクとクラレスの合体技についてです。

 

シズクとクラレスの場合は、ロンズデー&エルティールとは違い、最初から連携が取れていました。

それは2人とも、ノーマンから修練を受け、戦闘技術を身につけていたからです。

ロンズデーやエルティールは、身体能力向上型のアンロウなため、ノーマンから戦闘技術を教えてもらう必要はありませんからね。

ゆえに、シズクとクラレスだからこそ、息が合ったというわけです。

 

また、前述したように、ノーマンなしで仲良くなるというテーマでありながら、その過程にノーマンの影がちらつくのもよかったです。

ヒロインたちにとっての、ノーマンという存在の大きさが垣間見えますね。

 

そして作り上げられた合体技は『空気の弾丸』です。

狙撃銃を得物とするシズクと、空気を操作するクラレスならではの合体技ですね。

 

さらに極め付けは、音叉の仕組みを活用した、残響涙花の効果増幅です。

「音叉みたいにできないの?」という何気ない会話が、合体技の伏線になっていたのには、唸らされましたね。

 

 

“深い愛"が見え隠れ

今回のノーマンは、ストーカーもとい見守りをしたり、仲良くなったヒロインの様子にニヤニヤしたりと、大活躍でしたね。

本気でちょっと気持ち悪いなと思いました。

まぁそれが本作の醍醐味ですからね。仕方ないですね。

 

しかしヒロインたちも負けてはいません。

  • 「一生お世話してもらうつもりでした」(→まぁ一生世話するつもりだからいいけど)
  • 上裸のノーマンを見てムラムラする

など、重さもとい深い愛が描かれていました。

 

この“深い愛"(意味深)も、本作の醍醐味ですね!

 

 

いろんなシズクに萌え

1巻を読んで、私はシズク推しになりました。

そして無事今回も、シズクの一挙手一投足に萌えを感じていた次第です。

前述した、今回新たに描かれた内面に加えて、以下の内容も印象に残りました。

 

  • シズク(塊の姿)
  • 回転の遠心力を活かした近接戦闘
  • 「だっる」
  • 「きっしょ」
  • 「はぁ?」
  • “舐められたら殺す"
  • クラレスに体重を乗せた膝を叩き込んで「あはっ」
  • ノーマンマウントを取られるとすぐに乗る
  • (アイリスの装備などについて)何も知らないシズクさん
  • ノーマンのあんなことやこんなことを妄想して精神干渉を乗り切る
  • 「何が変わるって、気分が変わるんですよ!ノーマンくんの愛を感じられるから!」

 

改めて振り返ってみると、シズクの魅力(意味深)てんこ盛りな第2巻でしたね!

 

中でも近接戦闘は印象的でした。

潜伏態のアンロウで得物が狙撃銃でその上引きこもりで、いかにも近接戦闘は苦手そうなシズクの、あの大立ち回りには驚かされました。

1巻では、異能や銃撃しか描かれていなかったので、肉弾戦もいけるとは予想外でしたね。

特に、狙撃銃でぶん殴るという戦闘スタイルはかなり新鮮でした。ギャップ萌えです。

 

あと毒舌なのもよかったですね。

他人を守るための拒絶という点もグッドです。

 

正直な話、以下の要因により、シズクはかなり私の趣味趣向に刺さっています。

  • 見た目
  • 能力に伴う代償による行動(相手を精神的に壊さないために相手を拒絶したり、肌の露出を極力抑えたり)
  • ノーマンと出会ったあとは、自分を苦しめていた能力で、ノーマンへ想いを募らせている(重さは深い愛の裏返しであるため◎

 

そのため、今後何が起きてもギャップ萌えで脳内処理する自信がありますね。

シズクしか勝たん。

 

 

「美女・美少女の肉弾戦からしか摂取できない栄養素がある」

また今回は、ヒロインたちが肉弾戦を繰り広げていたり、大小様々な負傷をしていたりしたのも印象に残りました。

というのも私は、体術を中心とした近接戦闘をしたり、傷を負ったりする女の子に萌えを感じるオタクなのです。

無双するのも良いですが、劣勢に陥り物理的ダメージを負う女の子もまた一興というわけですね。

具体的な場面をあげると、身体強化により滅多に重傷を負うことはないロンズデーが肉を引き裂かれていた場面や、シズクとクラレスが地面に叩きつけられる場面なんかは、特によかったです。

 

……これ以上はやめておきましょう。

柳之助先生、今後もよろしくお願いしますね(ボソッ)

 

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

余談ですが「爆弾魔の最期が“自身の爆発"」だったのも、結構好きでした。

 

本作は、第3巻の発売も決定しているとのことで、嬉しい限りです。

そして「4巻まで刊行&4人のヒロインの表紙」の達成も切に願っております。

なんなら、5巻6巻と続いていただいても、一向に構いませんよ!

 

以上です。今後もよろしくお願いします。

 

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