今年5月に大学でファーマシーテクニシャン(Phamacy Technician)のコースを修了してから、早7ヶ月...
その間に、私の推し💕藤井風の初のUSツアーがあってライブを観にLAに行ったり、藤井風の誕生日を祝ったり、クラスの友達や先生の家でのパーティ、我が家でのポットラック・パーティ、藤井風の日産スタジアムライブ(配信で視聴)、大学の新学期開始、藤井風のアジアツアー(ファンカムで視聴)、家の購入と引越し、と盛りだくさんで(主に藤井風w)、ファーマシーテクニシャンの資格試験のための勉強時間が全然もてなかった...というかやる気がなかったんですが😅、授業で習ったことをどんどん忘れていくのがあまりにもったいなくて、一念発起して試験を受けることにしました。
アメリカは、結構な資格社会です。今期、大学の副教科としてCareer Exploration Course(職業探究コース)を取っているんですが、その授業の中でも、仕事に就くためには資格が必要とされている職種がとても多いと知って驚きました。様々な技術職で様々な資格があることを学び、例えばバーテンダーとして仕事をするにも、お酒を提供するためには資格がないと働けないそうです。
ファーマシーテクニシャンになるには、認定を受けている学校に通って所定のコースを修了し、hands-on training (実地研修) を含めて所定の研修時間をクリアする、という方法もあれば、いきなりtrainee(見習い)として薬局に採用してもらい、traineeとして所定の時間働いて申請する、といった方法もあり、州によって必要とされている条件が異なります。働きたい州の法律に従う必要があるんですが、どこの州でも大体通用し、かつ必要とされているのが、Pharmacy Technician Certification Board (PTCB) が実施する認定試験 Pharmacy Technician Certification Exam (PTCE) に合格して認定を受ける、という条件です。
これはNational Exam といって、アメリカの国全体で共通の試験なので、これに合格すれば あとは州ごとに異なる条件をクリアしていくだけになります。なので、この試験に通れば手っ取り早い...!と、渡米する前から受験を考えていました。
1年ぐらい勉強したら何とかなるかなーと思いつつ、思ったよりも早い時期に、通っていた大学で授業を受けることができたのでラッキーでした。
試験内容は、下記の内容で90問、制限時間110分です。
- Pharmacology (薬理学)
- Pharmacy low and Regulations (薬事法)
- Sterile and Non-sterile compounding (調製法(滅菌を含む))
- Medication safety (薬の安全性)
- Pharmacy quality assurance (品質管理)
- Medication order Entry and fill process(処方のオーダリングと調剤)
- Pharmacy inventory management (在庫管理)
- Pharmacy billing and reimbursement (保険請求)
- Pharmacy information system usage and application(情報システムの扱い方)
内容濃い..テキストもめちゃめちゃ分厚いし、無理ゲー...と思っていたら、初めての授業の時に教授が言ってくれたのが「法律関係と計算と頻用薬剤Top200、この3点が大半を占める」ということでした。
法律関連は、全くのゼロからだったので難しかったですが、授業のおかげでポイントがわかって助かりました。
計算も、lb(ポンド)とkgの換算、oz(オンス)とmlの換算、濃度計算にtic-toc-toeを使う、などアメリカならではなこともあり、これもクラスでポイントを教えてもらえたのが大きかったと思います。
頻用薬剤Top200は、よく使われている薬剤の上位200個の薬剤名とその機序などを覚える、というものですが、日本で薬剤師として仕事をしていたので薬剤の一般名と薬理作用はわかるんですけど、製品名が...同じ薬でも、日本で使われている製品名と違うものがたくさんあって...これが一番難儀しました😭
例えば、超短時間型の睡眠薬ゾルピデム。日本では製品名マイスリーですが、アメリカだとAmbienです。そして、規制薬剤としての取り扱いも異なり、日本では向精神薬としての扱いですが、アメリカではControl Substance Class IV (別称:Schedule IV)という規制区分になります。
こういった製品名の違い・規制薬剤としての区分を頭に叩き込みながら、Pre-testを受けてみたら合格ラインより上をマークできたので、もしかしたらいけるのか...?と調子のっちゃって、本試験の予約を取りました。
実は試験の申し込みをしたのは10月で、それから3ヶ月以内に受験しなければいけないので、リミットが迫っていたんです。でも冒頭に書いたような事情+仕事で、思うようにやる気が出ず 勉強の時間が取れず、ズルズルと12月も半ばまできてしまって..これはヤバい!と😅引越し後の色々な手続きも落ち着いてきた先日、ようやく受ける気になって慌てて頭に詰め込みました。いつもお尻に火がつかないとできません...
試験は申し込んでから3ヶ月以内に受験しなければならないとはいえ、20ドルを追加で支払えば、期限をあと3ヶ月先に延ばすことも可能です。それもちょっと考えたんですが、申込み時に一緒に申し込んでいたPre-testは延長不可で、キャンセルもできないものだったのでもう後がない😭状態になったわけです。。。
自宅でのオンライン受験も条件が整えばできたんですが、システム環境をチェックする時点でオンライン受験の条件を満たすことができず、試験会場に行って受けることにしました。
オンライン受験なら年内もう少しあとまで受験日程があったんですが、試験会場まで行って受ける場合は、年内の受験日程がもう明日までしかありませんでした。
試験会場はPearson Professional Centerというテストセンター。別途、場所は違いますがテストセンターには何度か他の試験を受けに行っているので、受験前に写真撮影があったり誓約書に署名したり、スマホも時計も何も持って入ることができないので荷物はすべてロッカーに預ける、など要領が同じでわかりやすかったです。この会場は、入る時に計算用紙と一緒に耳栓も渡してくれたので、ものすごいサイレントな状態で受験することができました!すっごい集中できた〜🙌 試験監督もとってもいいカンジの人で、入室前のチェック時もとてもにこやかだったうえ、試験終了時に「終わった〜」と椅子から立ち上がって振り向くと、「Good job!👍」とサムズアップしてくれていました😉
Pre-testと全く同じ仕様の画面だったので、ここでも要領がわかってやりやすかったです。画面上で使える計算機がついているのも、Pre-testと同じでした。
すべて問題を解いて、最後にアンケートがあって、提出し終わると次の画面に出てきた文字が...
Preliminary Result: PASS
えー!マジ⁉️ヤッター‼️
正式な結果は1〜3週間後で、これは非公式な結果ということらしいので、本当に喜ぶにはまだ早いかもしれませんが、一応これでひと安心です。
さー、これでファーマシーテクニシャン(trainee)の求人に応募しない理由がなくなりました😅
次はレジュメ作成と、インタビュー対策だ!まだまだ旅路は続く...