~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~
「ようキリコ
久し振りじゃないか…
こんな時間に事務…あっ……
か…社…社内に居るなんて珍しいな…………」
「あ~
瀬鬼山の兄貴…あっ……
瀬っ…瀬鬼山主任ご苦労様です…
なんか今日コンプライアンスの講習で……
今それ受けて来たところなんですよ……………………」
「ああ……
それでそんなもん持ってんのか………」
「そーなんですよ……
でも…
正直こんなもの………………
邪魔なだけです……………………
だいたいからしてヤク…
「おいっっ!!キリコ!!」
「あっ…
すっ…すいません………………」
「あ…
い…いや………
すまん……………………」
「あ……
いえ……
すいません……………………」
「まあ…………
な…
仕方ないよ……………………
上が白だって言ったら
真っ黒でも白な業種だぜ?……………………………………」
「……はい……」
「……………まあ……………
お前だって解ってるから………
そうやって
いうこときいてくれてんだもんな………………………………」
「…………………………
あ……
そうだ………………
そんなことより瀬鬼山主任
最近のしのぎはどーです?」
「昔みたいにアイスの大量仕入れしたら
オマケでエス付けてくれたりとか無いし…………
お客さんも金払い悪いし………………
正直言っちゃうと……
あんまり………………………
かな?…………………」
「バイニあっ……ヤっ…ヤク…………ヤクザ…イシ…………
薬剤師も大変なんですね………………
でも~~~♫
フフフ……………
私…
知ってるんですよ?フフ…………
副業のビデオ……………
随分と儲かってるらしいじゃないですか……フフフ…………」
「なんだ……
おまえ…
知ってたのか…………………」
「最新のヤツ買いました…………
主任が社長令嬢ボコボコに殺ってるヤツ…………………………」
「………………………………」
買うなよ………………………
TO BE COMUGIKO