本人知らぬSNS陰口も「いじめ」認定 大阪・中3自殺で第三者委

大阪府門真市で自殺した中学3年の男子生徒へのいじめを認めた第三者委員会の調査報告書=大阪市北区で2024年2月15日、大西岳彦撮影
大阪府門真市で自殺した中学3年の男子生徒へのいじめを認めた第三者委員会の調査報告書=大阪市北区で2024年2月15日、大西岳彦撮影

 大阪府門真市で2年前、市立中3年の男子生徒(当時15歳)が自殺した問題があり、市の第三者委員会が、同級生らによるSNS(ネット交流サービス)での中傷を含む計62件をいじめと判断し、自殺との因果関係を認める調査報告書を市に提出した。「死んでください」などという投稿が、生徒の死亡前まで繰り返されていた。第三者委は学校が組織的な対応を怠ったとして、「被害者支援や危機管理の視点が欠けていた」と非難した。

 15日に記者会見した男子生徒の母親と代理人弁護士が明らかにした。代理人によると、いじめには生徒がメンバーに入っていないSNSグループでの陰口も含まれており、被害者が知らなかったとされる行為まで認定するのは極めて異例だという。

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