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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「驚きあきれた」平和都市市長の教育勅語引用 元軍国少年の憂い

自宅に山積みになった資料の中を歩く森下弘さん=広島市佐伯区で2024年2月9日、中川祐一撮影
自宅に山積みになった資料の中を歩く森下弘さん=広島市佐伯区で2024年2月9日、中川祐一撮影

 平和都市のトップが職員に説いているのは、軍国主義教育の精神的支柱とされた「教育勅語」だった。「びっくりしたし、あきれた」。戦後日本が掲げてきた国民主権との落差に憂慮の念は深い。

 「広島原爆の日に平和宣言を読み上げる市長が持ち出すなんて考えられもせん」。高校教諭として広島で長年教べんを取り、平和教育にも携わってきた森下弘(ひろむ)さん(93)=広島市佐伯区=は嘆く。

 広島市の松井一実市長は新規採用職員の研修で教育勅語の一部を使って講話をしていたことが2023年末に明らかとなり、物議を醸した。「爾(なんじ)臣民、兄弟に友に、博愛衆に及ぼし、学を修め……」。就任翌年の12年から毎年、研修用の配付資料で、天皇が「臣民」に博愛や勉学・就業、知識啓発などを説く部分を抜粋・引用している。

 森下さん自身、軍国少年だった。…

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