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告発・兵庫知事

兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題や県議会百条委などの最新ニュースをまとめます。

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知事選の遺恨が再燃? パワハラ疑惑で混迷の兵庫県 水面下で何が

斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2023年12月23日、久保玲撮影
斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2023年12月23日、久保玲撮影

 車止めで下車して会場まで20メートル歩かされた知事は部下を叱責した――。兵庫県の斎藤元彦知事を巡るパワーハラスメント疑惑などが、県議会の百条委員会で追及されることになった。元幹部職員による告発について、知事側は「事実無根だ」と強気の姿勢を崩さなかったが、かえって議会側の不信を招くことになった。

百条委決定に至るまで、水面下で何が

 「突然ですが、辞職しようと思います。だから、百条委だけは……」。6月7日、開会中の県議会の合間に、斎藤知事の右腕で議会との調整役を担う片山安孝副知事が懇願した。相手は自民党系の最大会派に所属する藤本百男・県議会議会運営委員長。突然の申し出に驚きはあったが、一蹴した。知事を守るために「副知事のクビを差し出す」では収まらないほど、議会の知事追及派の勢いは増していたからだ。

 その直前、自民の岡毅県議は代表質問で「文書問題では、会派として百条委の設置を求める予定だ」と宣言していた。

 文書とは、知事のパワハラ疑惑などを告発するため、西播磨県民局長だった男性職員(60)が3月、業務中に作成し県議や報道機関に配ったものだ。「パワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえて…

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