○広島6―3阪神●(9日・京セラ)
好打者の頭には、後輩の姿があった。広島の1番・秋山翔吾が3安打の固め打ちで得点に絡んだ。
象徴的だったのが四回の第3打席だ。2死二塁の打席で、阪神の村上頌樹に3球で追い込まれたが、「追い込まれてもしつこくいこう」。そして、5球目の外角のフォークにタイミングをややずらされながらも芯で捉え、左前へ打ち返す適時打として、貴重な4点目をたたき出した。
この日のスタメン最年長36歳の秋山が「しつこくいこう」と強く思ったのは、好機を演出した後輩の姿があったからだ。先頭の7番・矢野雅哉が12球粘って四球をもぎ取る。続く林晃汰は三振に倒れたものの、村上に7球を投げさせた。そして、投手の森翔平が犠打を決めていた。秋山は「矢野と林が粘り、森がバントをしっかり決めてチャンスを作ってくれた」と後輩たちをたたえもしていた。
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