シャリッと新食感に魅力
カットしたメロンにかぶりつくと、「シャリッ」という音と食感とともに、メロンの甘さと香りが口に広がった。皮に近い部分はスイカの風味も。名寄市の農家、及川勇一さん(53)は「その『青臭さ』がスイカ好きにはたまらない。暑い日においしいと評判です」と話す。
この新食感が売りの「スイカメロン」は今夏初めて日本に登場。その全てを名寄市の及川さんと中川陽介さん(41)が生産する。「ハミウリ」と呼ばれるメロンの仲間で、独特の食感はスイカメロンだけだといい、サントリーフラワーズ(東京)が独自ブランドとして手掛ける。
神奈川県出身の及川さんはバイクツーリングをきっかけに北海道に移住。メロン栽培を40年以上続ける中川さんの家などで農業を学び、独立した。スイカメロンの試験栽培を始めたのは2020年。同社が「変わったメロンを作ってみませんか」と持ちかけたのがきっかけだった。
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