SNS(ネット交流サービス)のアカウントは自分の名前になっていた。繰り返される投稿内容はあまりにも不快だ。卑わいな言葉に性的な画像。もちろん、全く身に覚えがない。誰が私になりすましたのか――。
「見ず知らずの人が投稿を見て、私のものだと思ったら気持ちが悪い。これが世界中に公開されていると思うと怖かった」
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大学2年生の女性(20)が被害に気付いたのは5月中旬だった。所属する部活の先輩が教えてくれた。「変なメッセージが来たよ」。内容は目を背けたくなる性的なものだった。
先輩にメッセージを送ってきたX(ツイッター)を見てみると、アカウント名は、女性の名字の頭文字と漢字の名前だった。プロフィルにある出身地や年齢も、卒業した高校のイニシャルも合っている。同じようなアカウントはインスタグラムでも見つかった。
投稿に「いいね」も
これらのアカウントで投稿が始まったのは少し前の5月上旬からだった。「殿方に愛(め)でられたい」「イチャイチャした」。卑わいな文字が並び、別人の裸の写真も載っていた。
投稿だけではない。このアカウントは…
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