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証言・被爆80年へ

長崎原爆被災者協議会が被爆者の証言動画をユーチューブで公開する企画を開始。被爆者が語った体験やメッセージを紹介します。

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証言・被爆80年へ

/27 長野靖男さん(81) 世界、未来は必ず変わる /長崎

渡辺千恵子さんの墓前でノーベル平和賞受賞決定を報告する長野靖男さん=長崎市で、吉田航太撮影
渡辺千恵子さんの墓前でノーベル平和賞受賞決定を報告する長野靖男さん=長崎市で、吉田航太撮影

 時津町の長野靖男さん(81)は、爆心地の南西約5キロの旧福田村(現長崎市)の自宅近くで被爆したが、当時2歳で記憶がない。後に兄から聞いた話では、自宅のガラスが粉々になるほどの爆風を受けたが、母が長野さんを抱いたまま道に伏せたため、けがはなかったという。

 被爆後の混乱で、運送会社で働いていた父が失業。貧乏のどん底に突き落とされた。食べることもままならず、水を飲んで飢えをしのいだ。近所の病院の奥さんが食べものの残りを分けてくれた。

 長野さんは中学2年の社会科の授業をきっかけに「貧乏の原因は戦争にあったんだ」と気づき、「俺たちみたいに苦労する子供が出ないよう、戦争のない平和な世の中にするために何かしたい」と考えるようになった。

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