業績悪化「瀕死」の日産 EV拡大目指すホンダ 思惑一致の統合協議
毎日新聞
2024/12/18 21:32(最終更新 12/18 22:51)
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ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議に入る。本田宗一郎氏が創業したホンダと旧財閥グループを源流とする日産では企業文化も大きく異なるが、業績が急速に悪化し瀕死(ひんし)の状態になった日産を救うためホンダが主導したとみられる。一方で、ホンダも中国で販売が落ち込み、一部の工場を閉鎖。両社に吹き付ける逆風にあらがうために統合の道を選ぶ。
「将来的な協業についてさまざまな検討を行っています」――。18日朝に両社から開示された文書に衝撃が広がった。
ホンダと日産は3月に電気自動車(EV)事業などでの包括的協業に向けて検討を始めたことを公表。8月にはSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)と呼ばれる次世代車両に必要な車載基本ソフト(OS)などの共同研究やOEM(相手先ブランドによる受託生産)供給など車両の相互補完関係を強めることで一致していた。だが、この協業はEV中心。「EVの電池はスケールメリットが大きいので一緒にやるのが良いが、統合協議となると話が変わってくる」(関係者)
日産、経営…
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