韓国・尹大統領の逮捕状請求、なぜこのタイミング? 飛行機事故も影響か
毎日新聞
2024/12/30 20:27(最終更新 12/30 21:14)
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警察などと合同捜査本部を組織する韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は30日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領=職務停止中=に対する逮捕状を請求した。大統領の権限が強く、激しい権力闘争が行われてきた歴史を持つ韓国では、大統領が退任後に逮捕される事例は少なくないが、現職の逮捕状請求は初となるだけに、高捜庁は慎重に捜査を進めてきた。
尹氏による「非常戒厳」宣布(3日)から約4週間。高捜庁と検察は内乱と職権乱用の容疑で尹氏と周辺の捜査を進めてきた。尹氏は談話などで、戒厳令宣布は内乱罪にあたらないと強く反論。高捜庁は3度にわたり尹氏に対して出頭を要請したが、いずれも応じなかった。しかし、高捜庁が今回、逮捕状請求に踏み切った背景には、尹氏の度重なる出頭要請拒否に加え、これまでの捜査で立件に向けた証拠収集が一定程度、進んだと判断したこともあるとみられる…
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