江戸「メディア王」、大河に新風 NHK「べらぼう」 蔦重軸に絵師の世界も

「べらぼう」第1回の一場面。蔦屋重三郎(右、横浜流星)と、蔦重の幼少期に本の楽しさを教えた元花魁の朝顔(愛希れいか)=NHK提供
「べらぼう」第1回の一場面。蔦屋重三郎(右、横浜流星)と、蔦重の幼少期に本の楽しさを教えた元花魁の朝顔(愛希れいか)=NHK提供

コラムニストの吉田潮さん、周辺キャラに期待

 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」が5日に始まる。主人公は「江戸のメディア王」に駆け上がった版元・蔦屋重三郎。江戸時代中期が舞台で、世間ではあまり知名度の高くない人物だが、ドラマではどんな物語が描かれるのだろうか。今作に期待を寄せているという、テレビドラマに詳しいコラムニストの吉田潮さんと見どころを探った。

 「蔦重」こと蔦屋重三郎は、1750年に吉原で生まれた。吉原遊郭の案内書である吉原細見の卸売りを契機に出版業界に足を踏み入れると、当時人気だった狂歌師や戯作者の本を出版。老中・松平定信による出版統制令で処罰を受けるが、喜多川歌麿や東洲斎写楽といった浮世絵師たちを見いだし、版元としてプロデュースして世に売り出す。最後はかっけを患い、1797年に48歳で亡くなった。

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