夕刊芸能

300曲カバー「広がる夢」　BS11・アニソンデイズの森口博子　来年デビュー40年、フェスで触れ合いたい

　アニメファンに限らず、アニメソング（アニソン）といえば、誰しも心に残る一曲があるのではないか。昭和から令和まで時代を彩ってきた名曲を届ける番組が、BS11で放送中の「Anison　Days（アニソンデイズ）」（金曜午後8時）。「大人のアニソン番組」と銘打ち、メインMCの歌手・森口博子らが、ゲストと

MediaNOW!

韓国戒厳令　英BBC報道にどう目　国会内から生の声次々＝金平茂紀

　師走感が漂う中、隣国からの衝撃的なニュース。韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）大統領（国会で弾劾が決まり職務停止中）が、「非常戒厳」を宣布した。戒厳司令部の布告では、国会の諸活動停止に加え、市民による集会やデモなど一切の政治的活動が禁じられるとある。また全てのメディアが政府の統制下に置かれる内容も含ま

小田和正の「約束」今回が最後　TBS系

　シンガー・ソングライターの小田和正が出演する聖夜恒例の音楽特番「クリスマスの約束2024」が24日、3年ぶりにTBS系で放送される。2001年に始まり、ほぼ毎年続けられてきたが、20回目の節目となる今回で、番組は終了されることが発表された。　初回は、小田が7組のアーティストに出演依頼の手紙を出した

どうすれば安全安心

「免疫グロブリン製剤」の需要増　安定供給、献血で支えて

　免疫が関わる病気に有効な、献血から作る血液製剤のうち「免疫グロブリン製剤」の需要が高まっている。近年脳や神経の病気で新たな治療法が普及したことなどで、供給量は10年前の約1・5倍になった。安定供給には血液の確保が不可欠で、若者の献血者が減ったことが課題となっている。　◇脳や神経の病気で新治療／難病

終活ナビ

田舎の実家　1円譲渡の提案に困惑

　Q　田舎の実家　1円譲渡の提案に困惑　田舎の実家を不動産会社に売却依頼しましたが、長らく進展しません。固定資産税の負担だけが続いています。最近、1円で売る提案を受けて戸惑っています。提案に乗るべきでしょうか。（70代、女性）　◇市場価値や維持費用を考え判断　A　田舎にある戸建ての空き家を手放したく

どうすれば安全安心

エジプトがマラリアを根絶

　世界保健機関（WHO）は10月、エジプトを感染症のマラリアを根絶した国と認定した。1億人以上の人口を抱える国として、公衆衛生上の偉業だとたたえた。　WHOによると、紀元前4000年の古代エジプトでもマラリアの痕跡が見つかっており、ナイル川沿いに多くの人が住む中、1920年代には国民の40％が感染し

この1年

伝統芸能　歌舞伎、中堅の活躍が印象的

　伝統芸能では昨年10月の国立劇場閉場の影響の大きさを痛感させられる1年であった。歌舞伎・文楽・日本舞踊・邦楽などの主催事業は新国立劇場、国立能楽堂や公共ホールに場を移して催されたが公演数は減り、集客には苦戦も見られ、国立劇場を借りて発表してきた実演家も場に窮している。着工予定も立たず、先行きは不透

この1年

現代演劇　俳優座、名作に新たな光

　日本の近現代演劇の礎を築いた東京・築地小劇場の誕生から100年となった2024年。その精神を今に受け継ぐ新劇劇団に多くの好舞台が見られた。　創立80周年の俳優座は、「伝統と革新の共生」のモットーにたがわぬ活動。「野がも」（眞鍋卓嗣演出）と「セチュアンの善人」（田中壮太郎演出）では新劇のレパートリー

棋界新時代

勢力図変わらず　リアルイベント復活　将棋　佐藤康光九段

　早いもので2024年も残り僅かとなった。私なりに将棋界の一年を振り返ってみたいと思う。　まずは日本将棋連盟創立100周年、新たな東西将棋会館の完成である。以前にも触れたが、多くの皆様のご尽力があり、滞りなく進めることができた。また記念式典、祝う会も私の想像以上の規模で盛大に行われた。東京の道場・シ

演劇　新国立劇場「白衛軍」　戦争と人間まざまざと＝評・濱田元子

　「歴史は繰り返さない。繰り返すのは常に人間である」というボルテールの言葉を反すうする。ウクライナをはじめとする現在の混沌（こんとん）とした世界のありさまを透かし見るような舞台だ。　ロシア帝国領のキエフ（現ウクライナのキーウ）生まれのミハイル・ブルガーコフがロシア革命直後のキエフでの内戦を背景に、激

Interview

五嶋みどり　被災地で無料コンサート　音楽で一緒に過ごす時間を　藤田真央と「能登でしか聴けない演奏」

　世界的なバイオリニストの五嶋みどりが、ピアニストの藤田真央とともに今年1月に発生した能登半島地震の被災地を訪れ、無料コンサートを開いた。「社会に対して音楽でアプローチしていくことは、演奏家の責任だと思います」。音楽家として社会活動にも力を入れる五嶋には、強い使命感があった。　無料コンサートは11月

歌舞伎　南座「吉例顔見世興行」　壱太郎、萬太郎ら若手奮闘＝評・畑律江

　師走の京都を彩る南座の顔見世が上演中。負傷により休演となった愛之助に代わって昼、夜の部で舞踊劇に挑んだ壱太郎、萬太郎をはじめ、若手花形たちが奮闘している。　昼はオペラをもとにした新作「蝶々（ちょうちょう）夫人」から。夫ピンカートンの帰りを待つ芸者お蝶（壱太郎）は凜（りん）としたたたずまい。女将お駒

特薦盤

歌謡曲・ポップス　田家秀樹・選

　■仲井戸麗市／Experience（マスタードレコード）　通称“CHABO”。1970年にフォークデュオ「古井戸」で活動開始。来年デビュー55周年を迎える74歳。80年代はRCサクセションのギタリストとして鳴らし、91年のRC活動休止以降はソロのシンガー・ソングライター、ミュージシャンとしてだけで

特薦盤

歌謡曲・ポップス　富澤一誠・選

　■広瀬倫子／広瀬倫子アンソロジー　2013－2024～熟恋歌からザ・リンコスタまで～（テイチク）　「AgeFreeMusic」（テイチクエンタテインメント）は「演歌・歌謡曲」でも「Jポップ」でもない、良質な大人の歌に特化した専門レーベルである。そのレーベルのメインアーティストが広瀬だが、彼女の歌う

「ヴィルトゥオーゾ」、兵庫で震災レクイエム

　日本各地の楽団からコンサートマスターや首席奏者ら名手を集めた「ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ」のニューイヤーコンサート第13回兵庫公演が2025年1月4日、兵庫県西宮市の県立芸術文化センターで開かれる。　作曲家、三枝成彰らによる企画。阪神大震災から30年を迎える今回、三枝作

14歳の君へ

わたしたちの授業　理科　好きなことを続けよう　今回の先生　バッタ博士　前野ウルド浩太郎さん

　全国の中学生に、さまざまな分野で活躍する人が語る「授業」の「理科」の先生はバッタ博士の前野ウルド浩太郎さん。「理科は物事の道筋を学ぶ教科。『なぜ』と疑問に思うことは将来も応用できる」と話す。前野さんは「夢をかなえるには人間関係を大切に。苦労が続いても、やりたいことなら気にならない。好きなことを続け

この1年

将棋　藤井8冠崩れる　連盟100周年

　日本将棋連盟は2024年で創立100周年の節目の年を迎え、東京と大阪に新しい将棋会館も完成した。女流棋士制度発足から50周年とも重なり、新時代への一歩を踏み出した。　東京・千駄ケ谷の新会館は、JR千駄ケ谷駅前に建つビル1階に入居して10月1日、まず道場やカフェ、売店がスタートした。公式戦対局は12

この1年

囲碁　一力、上野愛　男女で世界一

　日本棋院は今年、創立100周年を迎えた。その囲碁界は、一力遼本因坊（27）＝棋聖、名人、天元＝の存在感が際立った1年となった。一力は自身初の4冠に輝いたほか、9月の国際棋戦「応氏杯世界選手権」でも優勝。主要な世界戦で日本勢が優勝したのは、2005年のLG杯の張栩九段以来で19年ぶりとなった。また、

役の履歴書

富姫　白鷺城、伝説の魔物＝小玉祥子

　白く輝く大天守と三つの小天守がそびえる姫路城（兵庫県姫路市）は白鷺（しらさぎ）城とも呼ばれて古くから人々を魅了し、魔物がすむという伝説も生まれた。代表格が「小坂部（おさかべ）（小刑部、刑部、長壁とも）伝説」である。　諸説ある。一つは光仁天皇の世に陰謀に連座した廃皇太子の他戸（おさべ）親王にまつわる

文楽　国立劇場「12月公演」　色合い異なる3部制＝評・小玉祥子

　各部の色合いが異なる3部制。1部は古典で掛け合いの「日高川入相（いりあい）花王（ざくら）」の「渡し場」から。続いて現代劇作者による2本。民話が題材の「瓜子姫とあまんじゃく」（木下順二作、二代野沢喜左衛門作曲）は千歳・富助。もう少し軽やかさが出たらと思う。最後が「金壺（かなつぼ）親父（　おやじ　）恋