映画版とドラマ版の作品比較
実際に観測隊に参加した隊員が監修、
原案のもとに制作された、映画とドラマ。
映画「南極物語」
1983年7月公開。
興行収入110.0億円、配給収入59億円。
主演:高倉健。
高倉健演じる潮田は、第1次・第3次越冬隊員で
犬係の役であったが、モデルとなった実際の隊員
菊池徹は、第3次南極地域観測隊の隊員ではない。
映画では、高倉健と渡瀬恒彦が、
生存していたタロ・ジロと再会しているが、
実際は、渡瀬演じる越智のモデルとなった、
北村泰一隊員のみがタロ・ジロと再会した。
渡瀬恒彦は、タロジロとの信頼関係を築くため、
自身が犬と一緒に生活することを提案。
2匹を自宅に引き取って飼育。
撮影終了後「もう厳しい環境(北極圏)には戻せない」
との理由で飼い続けた。
実際の南極観測に同行したのは樺太犬だが、
当時樺太犬は希少犬種となっていたため、
エスキモー犬を使用。北極圏中の約800頭の中から、
タロとジロに似た犬を含む、15頭を厳選した。
<監修・資料提供した隊員の関連書籍>
「タロ・ジロは生きていた」菊池徹
「タロ・ジロは生きていた」菊池徹
ドラマ「南極大陸」
2011年10月期、TBS「日曜劇場」で放送。
平均視聴率18.0%。最高視聴率は初回の22.2%。
史実とドラマ設定とが異なる部分が多い。
主演:木村拓哉。 第1次越冬隊 副隊長役。
木村演じる倉持岳志のモデルは、菊池徹。
生存していたタロ・ジロと木村が、
再会するシーンがあるが、
映画版の説明でも書いたが、モデルとなった菊地は、
第3次南極地域観測隊の隊員ではなかったため、
南極で犬たちと再会していない。
実際にタロジロと再会したのは、
ドラマの原案者・北村泰一。
白瀬南極探検隊経験がある倉持篤志役
(木村の父親役)で
映画版に出演していた、渡瀬恒彦が出演している。
映画版同様、樺太犬は集めるのが困難なため、
ニューファンドランド犬を使用。
<ドラマ関連書籍>
木村拓哉ロングインタビュー、カラフト犬全紹介。
撮影完全リポート、各話台本、
プロデューサー・ドッグトレーナー・原案者などの
制作者インタビュー。
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