父のこと
弟が取り仕切ってくれて父の葬儀も無事に済み
皆それぞぞれの場所へと戻って行きました。
実家わんこたちは今日も父の帰りを玄関で待っています。
たくさんの方からお悔やみのコメントをいただきました。
お一人、お一人に返信をしなければいけないところですが
お名前の分からない方も含めて
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
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父のこと
記録として残しておこうと思います。
バレンタインデー
孫娘から送られたチョコを手に満面の笑みで写真に収まった父。
その数日後、首のしこりに気づきました。
喉頭がんの疑いで数軒の病院を回った結果
確定した病名は悪性リンパ腫でした。
この時点で
何もしなければ余命1ヶ月。
治療しても3ヶ月の命と宣告を受けました。
何度かの入院で抗がん剤治療を受けましたが
高齢の身では副作用が辛かったのでしょう。
8月末、明日は通院という前の夜
ベッド脇にメモが残されていました。
「もう入院はしたくない。できるだけ長く家にいたい」
この頃には歩くどころかペンを持つのも難しかったので
震える手で必死に書いたのでしょう。
書かれた文字は判別できないほどでした。
母と二人で泣きました。
翌日の受診では再々度の入院を勧められましたが
入院すればもう二度と家には戻れないと言われ
この時点で家で看取ることに決めました。
9月に入り救急搬送されたあたりからガクッと弱り、寝たきりに。
この頃から薬で痛みを抑えるのも難しくなり入院を勧めましたが
頑として首を縦には振りませんでした。
耳が遠く声も出なかったので、意思の疎通もままなりませんでしたが
往診してくださる先生、訪問看護師さんやケアマネさんのケアにどれほど助けられたことか。
感謝しかありません。
仕事がオフで来てくれていた弟も交えて
「この調子ならまだ大丈夫だね」と話していた矢先
18日10持50分、父は永遠の眠りにつきました。
痛みや辛さから開放され
最期まで家にいたいという父の望みも叶えてやれたことだけが救いとなっています。
ああすればよかった、こうすればよかったと後悔することはたくさんありますが
父と暮らした1年4ヶ月。
少しは親孝行らしきことをできたのかな・・・・・。
いつもありがとうございます。