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ラピスラズリに関する雑学!

天空の青、神秘の石

皆さん、こんにちは!

今回はラピスラズリに関する雑学をご紹介します!

その深い青は夜空や宇宙を思わせ、古くから「天空の象徴」として人々を魅了してきたラピスラズリ

古代エジプトでは神々の石と崇められ、中世ヨーロッパでは芸術家たちの憧れの顔料として輝きました。

本記事では、ラピスラズリの起源や歴史、特徴、そして現代でも愛される理由をひも解きます。

 

ラピスラズリの起源と歴史

ラピスラズリは、世界最古の宝石の一つであり、その歴史は紀元前7,000年にまでさかのぼります。

名前の由来は、ラテン語で「石」を意味する「ラピス」と、アラビア語で「青」を意味する「ラズリ」から
来ています。

深い青色が特徴で、古代から神聖な石として珍重されてきました。

古代メソポタミアやエジプトでは、王侯貴族がラピスラズリを装飾品や護符として使用しました。

特にエジプトでは、ツタンカーメン王の黄金のマスクにラピスラズリがはめ込まれていました。

中世ヨーロッパにおいては、ラピスラズリを砕いて「ウルトラマリン」という青色の顔料として利用して、
レオナルド・ダ・ヴィンチなどの画家が聖母マリアの衣服を描く際に用いました。

古代中国でもラピスラズリは権力者や僧侶に愛され、「天の石」として崇拝されました。

 

ラピスラズリの主要産地

ラピスラズリは、特定の地域でしか採掘されない希少な宝石です。主な産地は以下の通りです。

 

  • ロシア(シベリア)
    バイカル湖周辺でも採掘され、品質の高いものが産出されます。

 

 

 

ラピスラズリの特徴

ラピスラズリは、美しい深い青色と金色の斑点(黄鉄鉱)が特徴です。

主成分はラズライト、その他にカルサイト(白色)や黄鉄鉱(金色)が含まれます。

最も価値が高いものは、濃いウルトラマリンブルーで金色の斑点が均等に広がっているものです。

ラピスラズリの硬度は、モース硬度は5〜5.5と比較的柔らかく、衝撃や摩擦に弱いです。

 

ラピスラズリの用途

ラピスラズリは宝飾品としてだけでなく、ヒーリングストーンや古くでは顔料としても使われてきました。

  • 宝飾品としての用途
    ネックレス、リング、ブレスレット、カメオなど、様々なジュエリーとして加工されます。

 

  • 顔料としての用途
    ルネサンス時代には、ラピスラズリを砕いてウルトラマリン顔料として使用しました。
    この顔料は当時では、金よりも高価とされました

 

  • 装飾品としての用途
    古代から彫刻や建築装飾に使われ、寺院や宮殿の壁画にも利用されています。

 

  • ヒーリングストーンとしての用途
    現代ではパワーストーンとして人気があり、瞑想や精神の安定をもたらすとされます。

 

天空の象徴

ラピスラズリの深い青は、夜空や宇宙を連想させる色で、古代から「天空の石」として崇拝されてきました。

  • 古代エジプト
    ラピスラズリは「神々の石」とされており、天空を司る女神「イシス」や太陽神「ラー」と結び付けられました。
    王族や高貴な人々の装飾品、護符、神聖な彫刻などに用いられ、死後の世界での再生や守護を願って、
    ミイラのマスクや墓にも埋葬されました。

 

 

  • アジア文化
    ラピスラズリは仏教でも重要視され、仏像や曼荼羅の装飾に使用されることがありました。
    「菩薩の青」と呼ばれ、悟りを象徴する色とされています。

 

ウルトラマリンの高価さ

ウルトラマリンは、ラピスラズリを粉砕して作られた青色の顔料で、「ウルトラマリン」という名前は
「海を越えて(ultramarinus)」という意味のラテン語に由来します。

ラピスラズリの採掘地は限られており、主にアフガニスタンの山岳地帯から運ばれたため、採掘と輸送に高いコストがかかりました。

また、顔料としての製造過程も非常に手間がかかり、わずかな量を得るために多くの石を使用する必要がありました。

そのため、ラピスラズリは現在においても高価な宝石となっています。

中世ヨーロッパでは、聖母マリアを描く際の青色に使われたことが有名です。

聖母の衣装を描くためのウルトラマリンは、その美しさと輝きから「神聖な色」とされ、王侯貴族や教会しか手に入れることができないほど高価でした。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロも作品に用いました。

19世紀には化学的に合成された「合成ウルトラマリン」が開発され、手頃な価格で広まることになりました。

しかし、天然のラピスラズリから作られたウルトラマリンは依然として高い価値を持ち続けています。

 

12月の誕生石としてのラピスラズリ

ラピスラズリは、12月の誕生石として知られています。

古くから「幸運」「真実」「友情」の象徴とされ、持ち主に様々な恩恵をもたらすと信じられてきました。

 

 

  • 友情
    ラピスラズリの深い青は、「誠実さ」と「絆」を象徴し、大切な人への贈り物として用いられます。
    特に友情や愛情を深めるとされ、ギフトとして人気のある宝石です。

 

クレオパトラの化粧

古代エジプトの女王クレオパトラは、ラピスラズリを粉末にしてアイシャドウとして使用していたと言われています。

古代エジプトでは、目元の化粧は美しさを際立たせるだけではなく、魔除けや神聖な力を得る目的があり
ました。

ラピスラズリの青色は邪悪な力を退けると考えられ、特に王族や神官たちが目元に塗っていたとされます。

ラピスラズリを細かく砕き、油や樹脂と混ぜてアイシャドウを作りました。

粉末は非常に高価だったため、クレオパトラのような高貴な人々のみが手に入れることができました。

クレオパトラの使用した化粧法は、現代のアイメイクにも影響を与え、青色のアイシャドウが「神秘的な
美しさ」の象徴として取り入れられています。

 

おわりに

ラピスラズリは、古代から現代に至るまで、その美しさと神秘的な魅力で人々を惹きつけてきた宝石です。

深い青色は心を落ち着かせて、人々に真実や幸運をもたらすとされており、装飾品やお守りとして多くの人に愛されています。

歴史や文化を感じるラピスラズリの魅力を、ぜひ手に取って感じてみてください。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!


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