ロケットニュース24

モス創業50周年の盛り上がり方が予想以上だった / 限定商品「なりもす・ダブルバーガー」はガチ

2022年3月19日

完全にノーマークだったぜ。創業50周年をむかえ、記念に色々とキャンペーンをしかけているモスバーガー。1号店をリニューアルしたという噂は聞いていたが、どこにあるのかは知らなかった。

のだが、なんとなくググってみると、東武東上線の成増駅の近くだという。マジかよ、仕事で毎日東上線に乗ってるけど知らなかったぜ。そこで販売されている限定バーガーが美味そうだったので、行ってみることに。

・ジャックされた駅

ということでやってきた成増駅。電車を降りて、ふと向かいのホームを見ると


なりもす」になってるじゃん……。


何だか思っていた以上に力を入れているようだ。ラッピングトレインなどは様々なコンテンツで一般化していると思うが、駅のジャックはレアだと思う

感心しつつ改札へ向かうと、そこにはモス1号店の方向を教えてくれるポップが。


さらに窓口もこの通り、完全にモスをセレブレートする仕様。マジかよ、どう見ても駅員さんたちの手作りだろ。めちゃくちゃ地元に愛されてんじゃん。


とっくに売り切れていたが、50周年記念の乗車券まで販売されていたようだ。


とりあえず改札のポップが示す矢印に従って駅から出ると、そこでも違和感が。なぜか人々が駅の出口で駅舎の上の方にスマホを向けている。あと、鉄道マニアっぽい感じの人もカメラを構えている。

なんだろうと思い、彼らがやっているように駅舎を見上げると、そこにも「なりもす駅」。もしかしてモス、めちゃくちゃ50周年に力入れてる感じ? 侮っていたぜ……!


・商店街も

モスの気合に少しおののきつつも、とりあえず店舗へ。ここにモスがあることすら知らなかったが、見落としようがないくらい目立っていたので、迷うことは無かった。


凄いな。こんなにモスに人が並んでるのは初めて見たぞ。


すぐ手前にはマックがあるが、今ばかりはモスが圧倒的優勢と言っていいだろう。店舗前には50周年を祝うオブジェがあり、行きかう人々が結構な割合で記念撮影をしていた。


何だかモスに到着するまでで普通の記事1本分くらいの長さになっている気がするが、全てはモスの気合が半端なかったからだ。本来の目的はこちら。「なりもす・ダブルバーガー(660円)」である。


・うまい

なんでも創業当時の「モス・ダブルバーガー」というメニューを、現代風にアレンジしたものらしい。オリジナルの「モス・ダブルバーガー」がどんなものかは不明だが、名前的に現行品の「ダブルモス(520円)」と比較してみようと思う。


まずは、こちらがどこでも売られている「ダブルモス(520円)」。パティ2枚の上に、モスお馴染みのソースとトマトが入っている。


そしてこちらが「なりもす・ダブルバーガー(660円)」。


一目見ただけで強さがダンチなのがわかる。間にチラっと見えている白いものは、一瞬チーズかと思ったが、正体はオニオンだった。

詳しく違いを見ていこう。ダブルモスだと2枚のパティの間には何も入っていないが、「なりもす・ダブルバーガー(以下 なりダブ)」の方はパティの間にもソースとオニオンが仕込まれている

トマトのスライスはどちらにも入っているが、ダブルモスだと1番上なのに対し、なりダブはパティの間に位置。ひと目見てわかる、レタス以外の差異はこんな感じ。

食べてみると、なりダブの味には圧倒的な深みがある。オニオンが2層、ソースも2層のせいだろうか。ダブルモスよりも明らかに美味い。

また、トマトの酸味がオニオンでまろやかになっているのもグッド! なりダブの後だと、ダブルモスはソースの物理的な量と味の深みが不足気味に感じられた。もうなりダブでしか満足できない体にされてしまったというわけだ。

140円の差でこれは良コスパな体験だと言っていい気がする。要は、ダブルモスのソースとオニオンを2倍にして、レタスを足したようなものなので。もうこいつをダブルモスとして売ってもいいのでは?

ということで、モスが50周年を記念してやっているアレコレは、なかなか気合に満ちていた。しかし、ぶっちゃけ成増駅は東京とはいえほぼ埼玉なエリア。他に何があるわけでもないので、訪れるハードルが低いとは言い難い。

が、例えば普段は成増をスルーしている沿線民の方が、この機に成増で下車し、モスに寄ってみる……というのはアリだと思う! いや、やっぱりモスが「なりもす・ダブルバーガー」を全国展開させた方が良い気がする。次の新商品ってことで。どうです?

参考リンク:モスバーガー「モスバーガー1号店最寄成増駅をなりもす駅へ名称変更」(PDF)
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼完全に偶然なのだが、来店した3月12日は「モスの日」だということで、ノベルティをくれた。


▼モスの歴史が書かれている。


▼商店街もモス仕様


▼反対側の出口は非モス仕様

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