私(耕平)は、自称調味料マニアだ。特に沖縄産の調味料が好きで、“幻の泡盛“ を使った「コーレーグース(島とうがらし)」や、人口約50人の離島で作られた「要冷蔵」の珍しい醤油など「これだ!」と思った調味料は購入してしまう。
つい先日も、面白そうな調味料を発見! 『石垣島牛肉醤油』というのだが、果たしてその実力はいかに──。
・日本最南端の農畜産物直売所で発見!
私が『石垣島牛肉醤油』を知ったのは、日本最南端の農畜産物直売所「JAファーマーズマーケット ゆらてぃく市場」を初めて訪問したときだ。
店内に入ると、本土のJA(農協)が運営する直売所ではあまりお目にかかれない、沖縄の食材がズラリ。
例えば、「パパイヤ」とか……
どデカい「島かぼちゃ」も置いてあったり……
さらにデカそうな「トウガン」も置いてある。
調味料も、石垣島産の珍しいものが豊富だ。
そのコーナーの一角に……
『石垣島牛肉醤油』を発見!
こちらは120mlの小パックで、お値段は税込734円。「牛肉醤油だと! これは試してみねば……」ということで、速攻で購入した。
・『石垣島牛肉醤油』とは?
この『石垣島牛肉醤油』は、石垣島のブランド牛「石垣牛」から採れた上質な牛スジに、香味野菜とオリジナルスパイスを漬け込んで生産しているとのこと。
原材料が希少ということもあって、生産の頻度は不定期らしい。
石垣市より「特産品認定」されているということで、これは期待しかないだろう。フタの位置には「牛肉醤油の使いかた」という、説明書みたいなものが巻いてあった。
目を通してみると、焼肉にはもちろんステーキソース、炒め物、卵かけごはんなどに使えると書いてある。
また、「鶏がらスープ」や「お酢」などの他の調味料と混ぜて使うこともアリみたいだ。
・市販の焼肉のタレと食べ比べてみた
それでは実食に移ろうと思う。まずは何もつけずに舐めてみる。
おー、なるほど。
粘度などは醤油に近いが、後味が圧倒的に牛肉風味だ。「牛肉醤油」というネーミングが間違いなくシックリくる。
では、食べ比べに移ろう。今回食べ比べるのは、一昔前に「スーパーで買える「焼肉のタレ」23品徹底比較! 本当に美味しい商品トップ3はコレだ!!」という記事で1位に輝いた……
エバラ「黄金の味 旨にんにく」
このタレと、3つの食材を使って食べ比べてみようと思う。
最初は「焼肉」だ。
部位は「中落ちカルビ」。これを2つの調味料でいただいて比較してみよう。
まずは「黄金の味 旨にんにく」から。実はこのタレで食べるのは初めてだが、ニンニクの香りが食欲をそそる。さっそく口に入れてみると……
うん! 美味い!!
フルーティーな味わいが引き立っている。スーパーで手軽に買えて、この価格帯ではダントツに美味いかも。さすがに焼肉という食材では、こちらに軍配が挙がるのか?
次に『石垣島牛肉醤油』で食べてみる。
これは面白い!
醤油自体が牛肉味なので、牛肉を牛肉エキスにつけて食べている感覚。もちろん、相性はバッチリに決まっている。両方美味いので、どっちが美味いかは好みの問題かもしれない。
次に「卵かけごはん」に、タレを適量にかけて食べ比べてみる。
卵は温泉卵、薬味に万能ネギをたっぷりかけた、個人的に最高の組み合わせだ。
これに「黄金の味 旨にんにく」をかけてみる。
そして、パクリと一口!
うめぇ〜!
いや、これは良い意味で期待を裏切ってきた。濃い味が苦手な人は難しいかもしれないが、好きな人向けに商品化してもいいんじゃないか? と思ったほどのクオリティ。スーパーで揃えられる食材で簡単に作れるので、ぜひ試してみてほしい。
『石垣島牛肉醤油』の方も適量をかけて……
口に運んでみると……
文句なし!
やはり醤油なので、こちらの方が本来の卵かけご飯に近い。しかも牛肉風味ということで、新しい感覚を味わえる。これも焼肉店のご飯ものメニューとして掲載されていても不思議じゃないレベルだ。
最後に “炒めもの” で食べ比べるべく「焼きそば」をチョイスした。
具はシンプルに「豚肉の小間切れ」と「玉ねぎ」のみ。さっそくフライパンで料理して、そこに「黄金の味 旨にんにく」を投入していく。
『石垣島牛肉醤油』バージョンも作って……
完成!
最初に、「黄金の味 旨にんにく」を入れた焼きそばを食べてみる。
うーん、これはどうだろう?
不味くはないのだが、ソース焼きそばに比べるとニンニクの風味が強く、さらに粘っこい感じがする。まあ、こちらはあくまで焼肉のタレなので、焼きそばとの相性が良くなくても、致しかたないとは思うのだが……。
一方『石垣島牛肉醤油』はというと……
グッジョブ!
醤油ではあるものの、焼きそば用のソースのなめらかさと変わらず、ものすごく合っている。今回は焼きそばに豚肉を使っているが、牛肉の風味も楽しめるので他では味わえない感覚かもしれない。
もし、この『石垣島牛肉醤油』を手に入れることがあれば、ぜひ試してみてほしいと本気でオススメできる。
──そんなわけで、いかがだっただろうか? 前述したが、厳選された希少なA4ランクの石垣牛を原材料として使用していることもあって、定期的に生産されていないそうだ。
実際、オンラインショップで販売されているものの、売り切れの場合が多いらしい。もし売っていたら迷わずGETしてみることをオススメしたい!
参考リンク:Instagram @ishigakibeef_soysouse
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.