「パーフェクト・デイズ」感想&良いお年を!
(写真ネットからお借りしました)
パーフェクト・デイズは
役所広司さんだからこその奥深さがあり
こんな風に生きられる人は
実際にはそういないと思うけど
リアリティを感じました。
主人公は渋谷でトイレ清掃員として働く平山。
その毎日は目覚めから夜寝るまで
同じことの繰り返しで、ほぼルーティン。
ありふれた日々を淡々と暮らしている。
大きな事件など起こらず退屈、
でもリアル人生ってこんなもの。
平山の人生の数日を垣間見て、
どんな感想を持ちましたか?
他の人の感想に興味が湧きました。
平山の楽しみは木漏れ日の写真を撮る、
植物を育てる、仕事の後の銭湯、
行きつけの店で晩酌、
寝る前の読書・・・おそらく何年も
同じように暮らしています。
不思議なのはルーティンを乱されても
イラつかないこと。他者の存在に
常に心を開き続けているように見える。
(生きる上で大切なことは繋がりを
自ら断たないことだけど実際は難しく
平山のように対応できないなぁ)
平山には喜怒哀楽、欲望もあり、
人生を諦めていないところにホッ、
今を生きている感じがします。
最後のシーンが話題だけど、
私が苦しくなったのは影踏みのシーンです。
影が合わさると濃くなるのかならないのか
男二人で試してみるけどよくわからず。
濃さが変わらないと言われて
「何も変わらないなんて、
そんなバカな話ないですよ」と
異常なほど力説する平山の姿が印象的。
何かが交わる、行動することで
変化があるはずと思いたいし、
それは意味があることだと信じていたい
と願うような気持ちでしょうか。
思うように生きられない人生、
でもこの生を生きること、
様々な出会いや繋がりに
意味を見つけ、無駄ではなかったと思いたい。
希望は願うものの前に現れる。
平山は自ら決断し、
自分の人生を生きようとしているからこそ
「これで良かったのか?」(迷い)
「これで良かった」(と思いたい)
と自問自答を繰り返し、
これで良かったと思うことにしているのかな。
自分で決断すること、自分がどう思うかが大切
なのだろうと私も思います。
ヴィム・ヴェンダース監督の映画は苦手です。
詩的で美しい映像は魅力的だけど、
観終わった後がスッキリせず
考えてしまうので消耗・・・。
年末に疲れてしまいましたが、
これも何か意味のあること?
今日は大晦日、2024年を無事に終えることが
できそうでホッとしてます。
ブログを通して多くの方と繋がることができ、
凹んだ時に優しいコメントをいただくこともあり、
立ち上がる力にもなりました。
ありがとうございます。
みなさま、良いお年をお迎えくださいね。
来年もよろしくお願いします^^