先日のU-20女子W杯での準優勝、そして今回のU-17女子W杯も世界の強豪を次々と破り、歴史を作り続けている女子日本代表のユース世代。この日本女子サッカー界の成功を、「日本女子サッカーの成長を支える育成システム」と題して、FIFAが特集を組み投稿しました。
グループ最終戦でザンビアに勝利し、出場8大会全てでノックアウトステージ進出という脅威の記録を更新したリトルなでしこ。直近のU-20女子W杯では、北朝鮮に0-1で敗れたものの準優勝を果たし、優勝した2018年大会から3大会連続で決勝に進出という快挙を成し遂げています。
🔹U-17日本女子代表🔹#眞城美春 選手の2ゴールなどで4-1と快勝⚽️✨
— JFAなでしこサッカー (@jfa_nadeshiko) 2024年10月23日
首位でのグループステージ突破を決めました!
優勝へ向けて、次からは一戦必勝のノックアウトステージ💪
引き続き若きなでしこたちへのご声援をお願いします!📣
⚔️NEXT MATCH⚔️
🏆FIFA U-17女子 #ワールドカップ… pic.twitter.com/93aVMiFiOZ
そんな日本女子のユース世代の成功の秘密を、FIFAが特集を組んで報道。「日本女子サッカーのユース世代の成功は、部活動やJFAアカデミー福島、WEリーグなどの育成システムが支えており、これが若手選手の成長と国際的な成果に繋がっている!」と最初に述べた上で、日本女子の成長を支えてきた育成システムには、海外ではあまり例がない日本独特の教育との結びつきが強く反映されていることを強調。
まずは部活動を挙げ、「学校の部活動を通じて多くの選手が育成されている。この部活動制度は、日本国内で競技レベルの向上を支える重要な要素であり、競技志向の選手たちが切磋琢磨する場を提供している。国際的にはクラブやユースアカデミーが主流だが、日本では高校サッカーは非常に人気があり、女子大会も多くの人々を魅了している」として、狩野倫久監督や白井貞義監督の称賛コメントも掲載。
続いて、JFAが運営するエリート育成プログラムとして、谷川萌々子選手や古賀塔子選手、松窪真心選手らを輩出するJFAアカデミー福島に着目。2006年に設立されたこの組織には多くのエリート選手が席を置き、今大会にも福島望愛選手や福田真央選手らが参戦しています。
この日本国内最高峰の育成機関の一つで、多くのなでしこジャパンの選手が成長していることに加え、レベルの高い国内リーグにも着目。2021年に誕生したWEリーグが、「日本女子サッカーにおいて新たな時代を切り開く大きな転機となった」としてこちらにも注目。
「単なる国内のトップリーグとしてだけでなく、選手の社会的な地位向上や女子サッカーの認知拡大を目指す役割をもち、国内の若手女子選手にとってプロ選手という目標が現実的なものになり、サッカーで生計を立てることが可能な環境が整備された」とその価値を評価。
先日から開催されている女子ACLにも、WEリーグと日本を代表し三菱重工浦和レッズレディースが参戦しており、グループステージは3戦全勝で軽々突破。プレ大会優勝の浦和レディースは今大会も優勝を飾り、日本女子サッカーのレベルの高さをアジアに示してくれるでしょう。
そんな日本女子サッカーの驚異的な成功を示したFIFAの記事の最後は、「今大会もU-17日本女子代表は印象的なパフォーマンスを見せているが、果たしてどこまで勝ち進めるだろうか…」という言葉で締められていました。