Motionユーザガイド
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Motionの「HDRツール」フィルタ
「HDRツール」フィルタを使って、Wide Gamut HDRメディアを1つの色空間から別の色空間に変換したり、ビデオのブライトネスを特定のレベル以下に制限したりできます。
このフィルタは、「フィルタ」インスペクタのパラメータコントロールを使って調整します:
モード: 4つの色空間オプションのいずれかを設定します:
HDRからRec. 709 SDR: ハイダイナミックレンジ(HDR)メディア(HDRで色補正されたPQ、HLG、またはLogメディアなど)をRec. 709の標準ダイナミックレンジ(SDR)ルミナンスレベルに変換します。外観を微調整するために、さらにイメージの調整が必要になる場合があります。
PQ出力トーンマッピング: PQメディアのブライトネスを「ピークブライトネス」スライダ(後述)で設定したレベルまで下げ、ハイライトが急激にクリッピングされないようにソフトロールオフを適用します。この設定はPQプロジェクトのみで使用し、最後のエフェクトとして追加します。
HLGからPQ(Rec. 2100): PQプロジェクト内のHLGメディアに適用する際に、ブライトネスを「ピークブライトネス」スライダで設定したレベルに(Rec.ITU-R BT.2100-1に従って)維持します。
PQからHLG(Rec. 2100): HLGプロジェクト内のPQメディアに適用する際に、ブライトネスを「ピークブライトネス」スライダで設定したレベルに(Rec.ITU-R BT.2100-1に従って)維持します。
ピークブライトネス: 「モード」パラメータの設定に応じて、ディスプレイ上でのクリップの最大ルミナンスを特定のレベルに設定するか、またはディスプレイの公称ピークルミナンスを設定します:
「モード」を「PQ出力トーンマッピング」に設定した場合は、フィルタの出力の最大値(ニト単位)を指定します。たとえば、クリップのピークを1,000ニトまでに制限したいときは、「ピークブライトネス」を「1000」に設定します。
「モード」を「HLGからPQ(Rec. 2100)」または「PQからHLG」(Rec. 2100)に設定した場合は、HLGコンテンツを表示するHLG対応ディスプレイの公称ピークルミナンスを指定します。たとえば、HLGクリップをPQに変換する場合、変換後のPQクリップが、1000ニトディスプレイでHLGクリップを表示したときと同じに見えるようにしたいときは、「ピークブライトネス」パラメータを「1000」に設定します。
ミックス: 元のイメージと色補正したイメージをブレンドする割合を設定します。「HDRツール」フィルタ使用時にこの結果の精度を最大限に高めるには、この設定を100%のままにします。
「HDRツール」フィルタの操作について詳しくは、「HDRツール」フィルタを使ってWide Gamut HDRメディアの色空間を調整するを参照してください。Wide Gamut HDRについて詳しくは、Motionでの広色域とHDRの概要を参照してください。
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