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Motionの「ランダム化」ビヘイビア
「ランダム化」ビヘイビアは、生成される値の範囲や種類を定義するパラメータを基に、ランダムに増減する一連の値を作り出します。「ランダム化」を使用して、不規則な回転や、不安定に明減する不透明度、またはさまざまな状態への急激な変化など、キーフレームで作るには大変な労力と時間を必要とする、繊細な動きのエフェクトを作り出します。
このビヘイビアが作り出す値はランダムに見えますが、指定したパラメータの設定によって事前に決定されます。パラメータを変更しない限り、このビヘイビアがフレームごとに作り出す値は同じままです。ランダムに生成された値が気に入らない場合は、「ビヘイビア」インスペクタのシード値の右にあるボタンをクリックすると、新しいランダムシードの数値を得ることができます。この数値が、新しい一連の値を生成するために使われます。
「適用モード」パラメータは、このビヘイビアが生成する値と、同じパラメータに作用するほかのビヘイビアやキーフレームとの結合方法を決めます。これによって、適用先のパラメータの既存の値を「ランダム化」ビヘイビアを使って、さまざまな方法で変更することができます。
「ランダム化」ビヘイビアは、「平均化」や「反対」など、ほかのビヘイビアを使って修正することができ、生成される値に対してさらなる制御を行うことができます。
「ビヘイビア」インスペクタのコントロールを使って、このビヘイビアを調整します:
量: 「適用モード」(後述)が「追加」、「減算」、「追加と減算」のいずれかに設定されているときに使用できるスライダで、「ランダム化」ビヘイビアによって生成される最大値を定義します。
乗算: 「適用モード」(後述)が「乗算」に設定されているときに使用できるスライダで、「ランダム化」ビヘイビアによって生成される最大値を定義します。
適用モード: このビヘイビアが生成する値と、同じ適用先のパラメータに作用しているほかのビヘイビアやキーフレームとの結合方法を決めるためのポップアップメニューです。「追加」、「減算」、「乗算」、または「追加と減算」を選択します。
周波数: 1秒当たりのランダムな変化の回数を設定するスライダです。値を大きくすると変化が速くなり、値を小さくすると変化が遅くなります。
ノイズ量: 設定した「周波数」にランダムな変数を重ね合わせるスライダです。「ノイズ量」の値を大きくすると、影響を受けるパラメータに、より不規則な変化が生じます。
リンク: 「ランダム化」を(X、Y、やZから構成される)2Dのパラメータ(「調整」など)または3Dのパラメータ(「位置」など)に適用すると使用できるチェックボックスです。このチェックボックスを選択すると、ビヘイビアのエフェクトでそれぞれの値の比率が維持されます。
サブオブジェクトに適用: 「シーケンスリプリケータ」ビヘイビアのパラメータに「ランダム化」を適用すると使用できるチェックボックスです。選択すると、キャンバス内の複製セルごとに異なるランダムなビヘイビアが適用されます。「「サブオブジェクトに適用」の選択を解除すると、各オブジェクトに同じアニメーションが適用されます。
ランダムシード: 新しい「ランダムシード」の数値を生成するボタンです。このビヘイビアのほかのパラメータに基づいて、一連の値を新しく生成するためにこの数値が使われます。
始点のオフセット: ビヘイビアのエフェクトの開始を遅らせるために使うスライダです。「タイムライン」における位置の最初のフレームが基準になります。このパラメータを調整して、ビヘイビアの開始を遅くします。このパラメータの単位は、フレーム数です。
終点のオフセット: ビヘイビアのエフェクトの終了位置をフレーム単位でオフセットするためのスライダです。「タイムライン」における位置の最後のフレームが基準になります。このパラメータを調整することで、「タイムライン」でのビヘイビアバーの終了点よりも前に、ビヘイビアを停止できます。エフェクトを停止するのに、「タイムライン」でビヘイビアバーの終了点をトリムする代わりに、このスライダを使うと、オブジェクトの残りの継続時間にわたって、このビヘイビアが生成した最後のランダムな値をそのまま維持させておくことができます。ビヘイビアバーの終了点をトリムすると、パラメータが元の値にリセットされます。
適用: 影響を受けるパラメータが表示され、このビヘイビアを別のパラメータに割り当て直すのに使うことができるポップアップメニューです。