ファウスト編集長太田克史さんによる「電子書籍市場拡大を阻む文庫本」の話
日本での電子書籍市場拡大を阻む「文庫本」
日本で、一夜にして電子書籍を劇的に推進させる夢の(つまりは、残念だけれど実現はほぼ不可能な)秘策があるのだけれど、ここでつぶやいてみてもいい? ちょっと剣呑かな?
2011-11-11 09:40:57日本で、一夜にして電子書籍を劇的に推進させる夢の(つまりは、残念だけれど実現はほぼ不可能な、「思考実験」としての)秘策、それは日本の大手出版社が協定を結び、明日から「文庫本」の出版を廃止してその市場を絶滅させることです。
2011-11-11 10:05:38日本の大手出版社が協定を結んで、明日から「文庫本」の出版を全廃してその市場を絶滅させる。取次は大ダメージを受け、現状の書店さんの多くは経営が立ち行かなくなりますが、電子書籍市場は一時の混乱を経て、必ずやハードランディングならぬハードテイクオフします。
2011-11-11 10:14:26それでも、「改革」とは常にそういうものです。痛みのない「改革」など、ありえない。 RT @FAUST_editor_J 日本の大手出版社が協定を結んで、明日から「文庫本」の出版を全廃してその市場を絶滅させる。取次は大ダメージを受け、現状の書店さんの多くは経営が立ち行かなくなります
2011-11-11 10:15:55逆に言うと、日本において電子書籍市場がアメリカのように離陸しないのは、端的に言えば「文庫本」という市場があるからです。日本の文庫本のように500円~700円といった非常に安価な価格帯の本の市場はアメリカの出版業界にはほとんど存在しないのです。
2011-11-11 10:20:11結論としては、日本においては電子書籍市場の“急激な”立ち上がりはありえません。その「市場」のポジションは、日本においてはすでに文庫本が占めているからです。
2011-11-11 10:31:42「電子書籍ならではの利便性」があるじゃない、といった言葉が聞こえてきますが、多くの読者にとって「電子書籍ならではの利便性」は、「文庫本ならではの利便性」を覆すほどのメリットには、少なくとも現状では、なっていないのです。(なっていたら、今のような寒い状況にはなっていないでしょう)
2011-11-11 10:33:55@FAUST_editor_J 値段帯的にはペーパーバックがあるような…。ペーパーバックはかさばるから電子書籍がヒットした?のかもと思います。
2011-11-11 10:36:35たいていのアメリカのペーパーバックはhttp://t.co/a3guYJ02価格でも8ドル~10ドルします。日本の文庫本みたいにカバーはついていないし、紙も(失礼ですが)有り体に言えば粗悪な紙です。 RT @riochan_org 値段帯的にはペーパーバックがあるような…。
2011-11-11 10:56:14@FAUST_editor_J あれ?そんなにするのかぁと思って、手元にある昔のペーパーバックを見たら$2.95~$4.95だったwでも、今の為替で$8~$10ならおっしゃる文庫の値段帯に当てはまる気もします。
2011-11-11 11:17:04@FAUST_editor_J ですねぇ。経済的には円安へ向かって欲しいところですが、消費者的には買い物するには好都合ですw
2011-11-11 11:27:56日本の書物って充実してるんだなぁ… RT @FAUST_editor_J: たいていのアメリカのペーパーバックは価格でも8ドル~10ドルします。日本の文庫本みたいにカバーはついていないし、紙も(失礼ですが)有り体に言えば粗悪な紙です。 RT @riochan_org 値段帯的に…
2011-11-11 11:00:16贔屓目もあるし、不満もあるし、あらゆる点がそうだとはもちろん言いはしませんが、日本の出版物の充実ぶりは「世界一」です。僕は日本の出版人の一員として、それを誇りに思っています。 RT @chaostoryi 日本の書物って充実してるんだなぁ…
2011-11-11 11:14:34映画が5ドルの国で10ドルする本は余計高価に感じます。 RT @FAUST_editor_J: たいていのアメリカのペーパーバックはamazon価格でも8ドル~10ドルします。日本の文庫本みたいにカバーはついていないし、紙も(失礼ですが)有り体に言えば粗悪な紙です。
2011-11-11 11:04:29生活実感に基づいた鋭いご意見ですね! 頷けます。 RT @segawakougetsu 映画が5ドルの国で10ドルする本は余計高価に感じます。
2011-11-11 11:15:31日本の映画料金が高いだけですが。こうして並べると100万人を超える映画はざらなのに100万部を超えるベストセラーが稀なのは不思議な気がしてきます。 RT @FAUST_editor_J: 頷けます。 RT @segawakougetsu 映画が5ドルの国で10ドルする本は余計高価
2011-11-11 11:22:29補足:その前段としての「価格決定権」の話
飯野賢治さんも参戦
公になったニュースを聞く限りにおいて、電子書籍をめぐる日本の大手出版社とamazonとの交渉は大詰めを迎えているようだ。個人的に僕が考えるところでは、この交渉の決勝点は「価格決定権」がどちらにあるか、だけ。それ以外の条件はほとんど些事なので、どれだけ譲ってもかまわない。
2011-11-11 09:00:05電子書籍をめぐる交渉事をめぐる議論は星の数ほどあるが、その議論が素人のものか玄人のものかは「価格決定権」がアジェンダに上がっているかどうかで判断できる。巷間よく見受けられる、掛け率のパーセンテージだけをアジェンダにしている議論は問題の本質から遠く離れた素人の議論だ。
2011-11-11 09:08:39日本の出版社の利益構造の急所は、絶対的な「価格決定権」を持っていたことに尽きる。メーカーが「価格決定権」を持っていること、これは現状の出版界では常識以前の常識なので、その意義をわかっている人は少ないようだが、それがどれだけ大きな権益だったか、今一度出版社の人間は考えてみるべきだ。
2011-11-11 09:19:59@FAUST_editor_J この件って、どうしたらビジネスになるべくプラスか、だけじゃなくて、自分たちはなにでこの先メシを食っていくのか? という役割を認識して守るのが重要なんだよね。役割がない/少ない参加者は外れちゃうのがいまのビジネス/経済だからねー。
2011-11-11 09:13:43仰るとおりです。今回の件は大きな危機だからこそ、仕事の本質が見えてくるので面白いのです。 RT @kenjieno この件って、どうしたらビジネスになるべくプラスか、だけじゃなくて、自分たちはなにでこの先メシを食っていくのか? という役割を認識して守るのが重要なんだよね。
2011-11-11 09:22:22@FAUST_editor_J Amazonはリアル書籍→電子書籍も、という事業だから、いきなり電子オンリーのプラットフォームにしかできないことあるんだけどなあー。ていうか、Amazonを本屋だと勘違いしている人がAmazonのビジネスを語ること多く。
2011-11-11 09:43:33