きみはわたしの人生をめちゃくちゃにしにきたみどりの風

愛する子どもとの生活 月〜金更新!(土日祝休み!)

1月3〜5日

1月3日

帰京。
年末からだが、子どもの『アナと雪の女王』ブームが再来している。ばあばの家でも『アナと雪の女王』を観て、車の中では「エルサのお歌お願い!」と言って歌を聴き、「エルサはなんでかわいいんだろう」と不思議がり、レット・イット・ゴーを身ぶり手ぶりで歌い上げる。わたしは日本語吹き替えでは映画は観ないので、レット・イット・ゴーもエルサもずっとイディナ・メンゼルだったが、子どもと一緒に松たか子のレット・イット・ゴーを聴きまくっていると、松たか子の凄まじさを思い知らされる。自分の産まれた歌舞伎界ではその力を発揮することを許されないリアルエルサ、松たか子


1月4日

子どもとわたしの髪を切りに行ってお昼ごはんを食べて、公園で遊んで帰るというゆっくりとした日を過ごした。
早めに家に帰ることができて、早めにお風呂に入ることができたので、17時から映画を観ながら夜ごはんを食べた。
きょうは『カーズ3 クロスロード』を観た。子どもと一緒に何度も観ているが、久しぶりだったからか、子どもは初見のような新鮮さでクルーズを好きになっていた。
早めにごはんを食べ終わって、ダイニングテーブルからソファーに移動して映画を観ている子どもを見ていると、とても幸せな気持ちになる。いろんな映画を子どもに教えたいし、教えてもらえるようにもなったらうれしい。とにかく、子どもと一緒に映画を観られることはわたしにとって特別だ。
わたしは休みの日は外出ばかりしてしまうのだが、ポップコーンを抱えながら家族3人でソファーに沈み込んで映画を観る、という時間を作ってもいいのかなと思った。


1月5日

年末年始休み最後の日。
吉祥寺東急で7日まで開催している小さな恐竜展に行ってきた。夏に開催されていた池袋の恐竜展でも作ったうちわを、新たに2つ作った(持ち手が青の方は夫が子どもに「パパが作るんだよ!」と言われて作っていた)。

その後は図書館でたくさん本を返して、たくさん本を借りて帰った。最近、子どもが宇宙人に興味を持っているので『E.T』のソフトも図書館から借りた。
敵対関係ではない宇宙人が出てくるということで、子どもはドゥニ・ヴィルヌーヴの『メッセージ』も既に観ていて「ヘプタポッドみたいだねー」などという会話をする恐るべしシネフィルな3歳なのだが、『E.T』では別になんてことないシーンでも、若かりし頃のスピルバーグがやたら脅かす演出をするため、「こわいからやだ!!!」と子どもが怒り、E.Tに会わないうちに『となりのトトロ』にチェンジした。

わたしは今までの人生、長期休みが終わる日の夜は、気持ちが落ち込んで塞ぎ込んで気持ち悪くなって仕方がなかった。時計の秒針が一秒また一秒と時を刻むたびに、世界が終わるように祈り続けて、朝まで眠れなかった。
しかし、今はそんなことが全くない。どんなに充実した休みを過ごしても、過ぎ去った時間を嘆くことはないし、「明日から仕事かー」程度にしか心が動かない。子育てに比重を置いた仕事をしているため、仕事が息抜きになることはあっても、ストレスになることがない。

子どもと寝る前のルーティンを終え、「おやすみ」と子どもに声を掛けると「ママと離ればなれになりたくない……」と言ってしくしく泣き始めた。わたしは子どもを抱きしめながら「かなしいね」「離れたくないね」などと精一杯の受容の言葉をかけたが、子どもは「あした保育園に行きたくないー」「ずっとママとパパと一緒にいたいー」と号泣するばかりだった。
未来のことを考えてこんなにも心を乱されている子どもを見るのは初めてだ。そして、その辛さはわたしも長年、ずっと手に負えないまま抱えてきたものだ。どんな言葉をかけても、その辛さは解けてなくなりはしない。号泣する子どもにかける言葉を、わたしは見失ってしまった。ただひたすら抱きしめて、そうだね、かなしいね、と言いながらわたしも泣いた。
子どもは「▲▲(保育園の名前)に行きたくない……」と言って寝た。

明日どうしたらいいのだろう。

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