自律神経は卵巣・子宮への血流をコントロールし、着床に欠かせない免疫を調整する働きがあります。妊娠できない方の多くのは“自律神経の乱れ”抱えています。私たちは不妊(妊娠しずらい原因の一部)は自律神経の乱れにも由来すると考えます
近年、自律神経について書かれている本を書店に行くと良く目にしますが、正確に自律神経の実体を把握されている人は意外と少ないと思います。
自律神経はその名の通り、私たちが意図しなくても勝手に(自律して)動いてくれている神経です。人間の生命活動に欠かせない呼吸をはじめ、血圧、分泌、排泄、生殖、免疫のコントロールを行っています。つまり、私たちの生命活動の根幹を支えている神経です。
排卵、授精、着床、妊娠は正に私たちの生命活動に欠かせない自律神経によって管理されているといっても過言ではありません。その為、妊娠への近道は乱れた自律神経を整えることがもっとも大切であると言えるのです。
自律神経の乱れは様々な症状としてカラダに現れます。
カラダの不調チェックリスト
- 冷え性
- 生理痛
- PMS
- 肩こり
- 腰痛
- 熟睡できない(不眠症)
- 頭痛
- 便秘
- 耳鳴り
- 食欲不振・食欲過剰
- いつも疲れている
- 風邪をひきやすい
- 抜け毛が多い
- 体調を壊しやすい
心の不調チェックリスト
- 前向きに妊活に取り組めない
- うつ傾向
- いつもイライラしている
- 気分の落ち込みが激しい
- 無気力
上記は代表的な自覚のある症状ですが、そのような症状が多い人ほど、下記に示す、不妊に関連する項目が多く当てはまる傾向にあります。あなたはいくつ当てはまりますか?
不妊に関連する項目
- FSHが高い
- 子宮内膜症・子宮筋腫
- 甲状腺の異常がある
- 高プロラクチン血症
- 子宮内環境が悪い
- 子宮内膜が厚くならない
- 卵の質が悪い
- 精子の質が悪い
自律神経の種類
自律神経は主に交感神経と副交感神経に分類され、それぞれアクセルとブレーキのように、逆の働きをします。アクセルとブレーキがバランスよく働くことが大切です。
不妊に直結する交感神経と副交感神経のアンバランス
不妊で悩まれている方の多くは、交感神経が副交感神経と比べて優位になることで、妊娠しにくくなってしまっています。
例えば、交感神経が優位になると、血管は収縮し、卵巣や子宮、精巣への血流が悪くなることで、卵子の質が低下します。また、交感神経が優位になり過ぎると、健康維持に必要な常在菌が減ります。子宮にも子宮特有の常在菌がいて、子宮や膣内の環境を保っています。
夜になっても交感神経が優位に働くと、リラックスすることができず、それが原因で良い睡眠を得ることができなかったり、寝汗をかいてしまうことが理解できます。
自律神経と射精の仕組
男性が射精する仕組みに自律神経は大きくかかわっています。まず、勃起は副交感神経が支配しています。なので、落ち着いたリラックスした状態でないと、勃起はできません。しかし、射精は交感神経が支配しています。最後までフィニッシュできないのは、交感神経へのスイッチがうまくいっていないことが原因です。
自律神経のバランスを乱す原因
自律神経を乱す最大の原因はストレスです。もちろん加齢や不規則な生活、暴飲暴食、運動不足などバランスを乱すものは多く存在するものの、中でも一番の元凶はストレスです。