まさか、まだ続いていたのか――。

 元ジャニーズJr.の石丸志門さん(55)は4月、テレビを見て戦慄(せんりつ)した。

 元Jr.のカウアン・オカモトさん(27)が記者会見で、ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(2019年に死去)から性加害を受けたと告白した。

 かつて自分も同じことをされていた。オカモトさんの年齢を考えると、喜多川氏は約30年もの間、性加害を続けていたことになる。

 自分は「被害」との認識はなく、これまで誰にも話したことがなかった。

 「洗脳」が解けた気がした。自分が当時「もうやめてくれ」と訴えていれば、彼らは性被害を受けなかったかもしれない。

 「自分も立派な加害者だ」

 被害を告白しなかったことが恥ずかしく、若い元Jr.たちに対して申し訳なさを感じた。

 名前も顔も出して話そうと覚悟を決めた。

石丸志門さんは今後、ジャニーズ事務所に対して民事訴訟で損害賠償請求することも検討しています。告白までの40年間の苦悩を聞きました。

母親から言われた、思わぬこと

 小学6年生の時、TBSテレビ「3年B組金八先生」の生徒役だった3人のJr.に憧れた。

 「アイドルになりたい」という…

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