ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州キール出身。2008年から日本在住。アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」のドイツ語監修から、TV局プロデューサー、映像翻訳、コメンテーター、執筆業や芥川賞・直木賞の受賞予測まで、幅広く活躍。2017年8月に『ドイツ語エッセイ 笑うときにも真面目なんです』を出版。その他に『本音で対論! いまどきの「ドイツ」と「日本」』(池上彰氏、増田ユリヤ氏との共著)、『マウスと仲間たち 楽しくかんたん ドイツ語』。J-WAVE「Jam the planet」にレギュラーゲストとして出演中。千代田区観光協会の観光アンバサダーも務める。職業は「ドイツ人」。
よく考えると仮谷実さん、「市民的理性の代表」としての使命感から、30年頑張ってこられたのだという解釈もできます。そして平田元受刑者の姿勢は、たとえ真摯さが本物であったにせよ、「受け止めないことはむしろ非理性」と感じさせる面がなくもない強烈な
実際ひどい話だなと思う。そして、以前ある議論の場で出た 「パワハラ的な要素の無い軍隊とある軍隊では、実際、どっちが強いんだろうな」 というお題が思い出される。この問題、深く考えれば考えるほど深くて怖い面がある。「だから軍隊などないほうが良い
実際問題として、「核廃絶の叫び」がいまの10倍に高まれば、多少なりとも世界はマシになるのだろうか。皮肉や揶揄ではなく真剣にそう思う。というのも、「核」抜きでもいくらでも「軍需」のシナリオは構築でき、しかも情報化の流れとともに巧妙化してきてい
「ヘイト本」を置かない書店だからこそ独自性が評価されて経営が上向きに! という内容でない点にこそいまの社会・出版・活字消費文化の問題が凝縮されていると思われるのだが、その解法が一向に見えてこない現実が残念でならない。
このような真面目な論理こそ、トランプやその取り巻きの「プロレス的演出」で翻弄され、最終的に徒労感を見せつけられがち、というのがいまの悪しき傾向だ。かといって立場のある教養人・常識人たるもの、従前どおりに真摯に思考しないわけにもいかない。なん
こういう事例紹介はなかなか難しい。読んでいてナルホドと頷く半面、「でもこの人、そもそも中間地点まで有利すぎるよね」というツッコミがあからさまに予想されてしまうあたり、「被害者意識に充満した世界」の只中で心理的復活のドラマを紡ぎ出すのは難しい
興味深い。確かにウーバー自転車の事故増加というのは時節柄いかにもありそうだけど、街中を歩きながらの個人的印象として、彼らは(もちろん全部ではないが)操縦技量が高めで事故回避能力が高そうだ。むしろ、歩道での子供乗せママチャリ運転の強引さが最近
意図的ではないのかもしれないが、年金を含めた公的生活サービスは次第に「法のウラのウラ」をえぐるようなテクニックや情報をチェックしていないと、しっかり受益できない仕組みになりつつあるように感じる。それが公的コストカットのひとつの有効手段と認識
「2020年以降のドナルド・トランプとイーロン・マスクはロシアの高度情報技術で製作された仮想的な存在で、アンチ西側的政策を最も効率よく遂行・浸透させるための戦略的兵器である」というSFじみた文脈に合致してしまう現実が遠慮なく進行し、それに多
ウクライナの頭越しに米ロ協議が進もうとしているのは、あきらかに「ウクライナをシカトすることで欧州の国際的プレゼンスを低下させる」ことが目的で、このインタビュー記事はそのへんやや楽観的に過ぎる印象がある。欧州各国での「自国ファースト」的な機運
利便性の背後にある「質の不安」というもの、そう、教育がらみなら尚更だ。しかし日本の場合「教養」および「教養層」という存在の価値定義が妙に曖昧で、ゆえに「譲るべきではない」質についての線引きを行うこと自体が難しい。そのため、内心で不安を抱えつ
この件、ネットを触媒とした巨大な詐欺暴力システムの怖さも印象的だが、拉致監禁された人々の本国にて、その検出やチェック、事実把握がまったく追い付いていないらしい点がまた怖い。だからこそ犯罪者側に「有利」な状況といえてしまうのだ。本当に怖い。
これ読者としてはむしろ、橋名板を盗む動機について「え? 生活費に充てるため? 一見そうとは思えないけど、実は割のいい、狙い目なターゲットなの橋名板って?」という点が超気になってしまう。あるいは内面的神経的な問題なのか? 同種同様の奇妙系犯罪
これは何についても言えることかもしれないが、最近の格差拡大で気になるのが、低所得層からみて「政治や社会がこうなってくれれば、自分たちも含めてもっと全体的にうまくいくはずなのに!」というシステム的・包括的な主張や提言がしにくい状況になっている
いろいろな面で「性善説が裏切られる」話ばかり聞こえてくる昨今、この手の問題は本当にどうしたらよいのか。ネットで炎上した「寿司ペロ事件」のように、何らかの証拠をベースに犯人を社会的につるし上げるしかないのか。しかしネットリンチの原理を肯定する
興味深い。このような新人発掘の「登竜門」はいまネットが中心となっている感があり、こう言ってはいささか生々しいが、ネットと比べた場合の具体的な良しあし、成功率みたいなものが具体的にプラス方向で挙げられれば、流れ的にもっと拡大するのではないだろ
「日枝氏を含めての刷新が不可避なはず」そう、業界人を含め皆そう思って会見を注視していたが、結局「日枝氏を含めての具体的刷新を小理屈で回避する」ことを徹底した内容であり、逆に凄いなと感じた。強烈に印象的だったのは「誠意っぽさを盾とした現体制・
「今後は都市に住み、地方で大規模な第1次産業をやる方向になる」これは私の知人からもよく聞く日本の将来像だが「でも、そもそもちゃんと【地方で大規模な第1次産業をやる】ことができるのか、そこが疑問でやばい」という話もよく聞く。つまり、産業として
「長々と記者の質問に付き合ってみせる」ことで「誠意を見せた」的な実績をつくることが目的だった記者会見で、経営陣の腐敗とそれを支えたシステムについてのまっとうな「自省内省」のなさが徹底していたのが印象的だ。反省っぽいコメントの他人事感や、あれ
ここで挙げられているロスジェネ世代の特徴【努力信仰の否定・上昇志向の否定・消費による幸福の否定】では、やはり「努力信仰の否定」が最重要だろう。 ファンタジー系ライトノベルで「異世界転生」系がヒットし、ジャンルとして定着したのは、実はこのロス