兵庫県の内部告発文書をめぐる議会の百条委報告書は、きょうの議会で了承されました。 百条委報告書の内容は法的拘束力をもたないものの、紆余曲折がありながら、委員会として意見を一致させたうえで文書の一部の真実性を認める結論を出し、それが議会で了承

この事案は、自らも選挙の洗礼を受けている県議が、選挙の意義、民主主義の意味を損なう行動を自らとったという点で極めて深刻です。 2名の県議は、政治家として求められる熟慮や職責に対する自覚を欠き、他者、しかもこの場合は同じく県民の代表である県

3党合意文書調印時の石破首相の疲れを帯びた表情が、この記事に記された舞台裏を如実に物語っているように感じました。 政策形成のプロセス、少数与党として妥協を重ねて政策を形成しまとめるのにかかる労力がいかに大きいかが可視化されています。その苦

トッド氏の指摘は、米国、国際秩序に関する大局的な認識をアップデートする必要性に気づかせてくれるものです。 現在沖縄に滞在して、いろいろな方のお話を伺っています。沖縄も米国の動向には少なからず影響を受ける位置にあるかと思いますが、米国と同盟

これまでのプロセスを見ていると、与党のしたたかさは確かにあると思います。ただ、先の衆院選後の石破首相選出のプロセスを見てもそうですが、少数与党となったとはいえ、相変わらず野党側が一枚岩にならないということ、そこに与党は救われています。 国

このニュースを最初に聞いた時、SNS利用禁止とはかなり思い切った策だなと思いました。 もちろん、子どもに深刻な悪影響を及ぼしているという事例も少なくないのでしょうが、場合によっては大人以上にSNSフレンドリーであろう子どもたちの声はどこまで

私たち有権者にとって、減税＝手取り増＝善、増税＝手取り減＝悪という捉え方は、実に分かりやすく、多くの方が生活における経済的なゆとりを感じられなくなっている中にあっては、魅力的に映りやすいものかもしれません。 しかし、本当にそうなのでしょうか

トキの国内初の人工繁殖が初めて成功したのは、1999年5月のことでした。それから25年、佐渡島からさらに放鳥の地域が広がってくることになります。 右肩上がりの時代に、絶滅にまで追いやられた学名「ニッポニア・ニッポン」のトキとの共存の成否は

この記事からは、障害をもつ方々に社会や組織がどう開かれているかということの大切さを改めて考えさせられると同時に、「吃音のない人にどう理解してもらえるか考えた」という時元さんのことばが印象に残りました。 コミュニケーションで成り立つ人間社会

これは、3つの点でインパクトがあると思います。 1つ目は、衆院予算委で51年ぶりとなる参考人招致の「議決」が行われるという点です。昨年の衆院選の結果として、野党が委員長ポストを握り、少数与党となったことの具体的な効果が表れています。 2

「女性のケア、プライバシー、人権、心身のケアをしっかりと」取り組むというのは全くその通りだと思います。一連の報道でこの点がおろそかにならないことを願います。 一方で、中居氏の出演番組継続について、「中居氏のことを守ろうという意識はなかった

数年前、大学進学で東京に出てくる前に実家で録り溜めていたビデオテープを選別し、必要なものについては親にDVD化してもらい、送ってもらいました。自分で録っておいて恥ずかしいのですが、よくもこんなに溜め込んだものだと思ってしまいました。それでも

他社の報道によると、村井本部長は本件について「通常は差し控えているが、事案の特殊性に鑑みて答弁する」と述べたとのことです。 人、しかも公人であった人の死という重大な結果につながってしまったという意味で「特殊」なのでしょう。大変残念な事態で

阪神・淡路大震災が起こった1995年1月。同月26日の天声人語は、こう締めくくられています。「大震災は、私たちに、どう生きるかを考えさせているようでもある」 当時、これに深く頷いた人も少なくなかったと思われます。中学生だった私自身、被災者

熊本地震が起きる数年前、私は熊本に赴任していて、当時たまたまつけていたテレビが熊本の活断層のことや地震の可能性について扱っていたことを、地震があってから思い出しました。 阪神・淡路大震災の際は大阪に住んでいました。まだ小学生だったこともあ

1995年は、確かに日本の宗教史を考えるうえで大きな年だったのだと思います。宗教と推し活の類似点についての指摘も興味深く読みました。 同時に、宗教と推し活を分けるものは何なのだろうかとも考えさせられました。記事を読みながら「心で見なければ

確かに恐ろしい魔法や呪いの呪文がかけられたかのような、日本や世界の状況が目につきます。 一方、身近にいる子どもにこの1年どうだったかと聞きますと、いろいろな物事を挙げて「よかった。楽しかった」との答えが返ってきました。それを聞いて「よかっ

記事中にもある「民主的な正当性」は今日の政治にあって極めて重要なものです。一方で、専門的知見と中長期的で大局的な視点から、権力の行きすぎに対する健全な防壁を設けることも欠かせません。 この記事を読みながら改めて考えましたが、財政規律の緩み

新約聖書のルカ福音書には、イエス・キリストの誕生の場面で、羊飼いが夜通し野宿をしていたと書いてあります。ということは、中東の冬の気候を考えれば、イエスの誕生日が12月25日であるとは考えられないのだそうです。クリスマスは、イエスの誕生を記念

私もNHKの「独占告白　渡辺恒雄　戦後政治はこうして作られた」がとても印象に残っています。渡辺氏の業績については、賛否・評価は分かれるところかと思いますが、時に世間を揺るがす数々の決断や行動の裏で、冷静な思想的探究があったことには改めて目を