イモカタバミ(芋傍食)(カタバミ科 カタバミ属)
イモカタバミ(芋傍食)(カタバミ科 カタバミ属)
自生環境
人家近く、荒れ地、野原 など
原産地
南アメリカ
特徴
- 園芸界では、観賞用に栽培されるカタバミの仲間を総称してオキザリスと言います。美しい赤紫色の花を咲かせるイモカタバミは、同じ仲間のムラサキカタバミとともに古くから栽培されるオキザリスのひとつです。
- タネはできませんが、地中に塊茎と呼ばれるイモを次々とつくり、これが拡散することで繁殖していきます。この増える力はとても強く、ちぎれた塊茎のわずかな断片もすぐに再生して新しい株として育っていきます。塊茎の断片が土とともに移動するなどして、いたるところで野生化しています。
- 春から秋にかけて、直径1.5センチメートルほどの赤紫色の花を多数咲かせます。ムラサキカタバミに似ていますが、花の中心は濃い赤紫色です。ときに白い花を咲かせる株もあり、シロバナフシネハナカタバミまたはシロバナイモカタバミと呼ばれます。
結実しない外来カタバミ
カタバミの仲間はオキザリスとも呼ばれ、花の美しいものは園芸植物として栽培されています。イモカタバミもそのひとつですが、ほかにもムラサキカタバミ、ハナカタバミ、ベニカタバミ、モンカタバミ、オオキバナカタバミ、フヨウカタバミなどが観賞用に栽培されています。これらの種類は、花こそよく咲くものの、なぜか果実はできず、代わりに地中の根茎で繁殖する傾向があります。
市内の分布状況
市内全域に分布し、空き地や田畑周辺など、身近な場所に生えています。
予想される被害
- 駆逐
- 農業被害
株もとの「イモ」が、土の移動や耕転などによって拡散することで増えていきます。繁殖力がとても強いため、栽培時は周囲に断片を落とさないよう気配りしたいところです。
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