救世軍ショップの多くの店舗は、半額セールを行っていた水曜日のファミリー・デーをやめた。リサイクルショップの「Goodwill」は、希少品や高級品を扱う独自のオークションサイトを立ち上げ、良いものを独占している。つまり、リサイクルショップで未使用のバンドTシャツや60年代のリーバイスを偶然見つける時代は終わったということ。何も期待せずに店に行くのが重要だ。ただ流れに任せるだけでいい──でもその間も、何十年にもわたってリサイクルショップの棚を見続けてきた私が得た知恵を活用してほしい。
1 直した「その先」を考える
すごくいいコーデュロイパンツを見つけたのに、股下が30センチも長い? ブルックス・ブラザーズのクラシカルなボタンダウン・シャツを見つけたけど、ボタンが半分欠けている? ならば、購入して洋服のお直し店に持ち込もう。合計金額は、おそらく新品を買うより安く済むはずだ。少し欠点があっても、あきらめないこと。古着を買うっていうのは、人生と同じだ!
2 古着を買うとき性別は気にしない
リサイクルショップの店員にとって、女性物は単に小さいサイズや、花柄を意味するだけだったりする。何がどこにあるのか、置き方に理屈も理由もないことが多い。どの衣類も一緒にして棚に並べている店もある。でも、性別の分類に惑わされて探すのを諦めてはいけない。
3 Tシャツはやめておく
簡単なコツのひとつは、通路を歩きながら、肩や袖のあるシャツや、スウェット、ニット、ジャケットなどを探すことだ。棚に積まれて柄が見えないTシャツをめくって探すのは大変だし、すごくいいものが手に入る可能性は低い。本当に欲しいものは、eBayやDepopで探したほうがいい。
4 においはずっとついて回る
洗濯機は奇跡を起こさない。店でにおうのなら、家でもにおう、ということ。
5 シミはとれるかもしれない
襟元やポケットに黄ばみがあっても、シャツの寿命が終わりということはない。古着を買うということは、漂白剤を常備して、地元のクリーニング店と親しくなるってこと。
6 何を買うかは試着室で決める
少しでも気になるものは何でもカゴや袋に入れて、選りすぐるのは買い物の最中ではなく、最後にすること。比較すれば、何が本当に買い得なのかが、より見えてくる。
7 数多く店を回った者が勝つ
できるだけ多くの店を回ること。thethriftshopper.comのようなサイトは、ジップコ ード別に店をリストアップしてくれている。「Paterson」で何も見つからなかったとしても、角を曲がれば「Passaic」がある。
8 写真を撮る
たった2.2秒でインスタにたくさん「いいね」が付くかもしれない。それを狙って面白いTシャツを着る必要はない──たぶんね。
9 せっかくだから色々試してみる
お手頃なベレー帽、シルクのシャツ、いつもより短いショートパンツ。普段は着ないようなものに意外な魅力を感じたら、身を任せてみること。ノースリーブのパーカを買って、あとでしまったと思ったとしても、最悪の場合、いつでもまたリサイクル品として寄付に持っていける。
WORDS & PHOTO BY MATTHEW SCHNIPPER
TRANSLATION BY MIWAKO OZAWA