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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1150話ネタバレ | |||
名探偵コナン 第1150話 | |||
サブタイトル | 怪盗キッドと王冠マジック(前編) | ||
放送日 | 2025年1月18日 | ||
原作 | 第1100話 煙滅 第1101話 捜索 第1102話 表裏 | ||
OPテーマ | But ノーラヴ (歌: Rainy。) | ||
EDテーマ | Shooting star (歌:WANDS) | ||
キャスト | 役:声優 | ||
江戸川コナン:高山みなみ 毛利蘭:山崎和佳奈 鈴木園子:松井菜桜子 鈴木次郎吉:佐藤正治 安室透:草尾毅 榎本梓:榎本充希子 中森銀三:石井康嗣 ラム/脇田兼則:千葉繫 中條近与:真山亜子 狩野文嗣:成田剣 安堂芹亜:雨蘭咲木子 | |||
あらすじ | 鈴木財閥の鈴木次郎吉のもとに怪盗キッドから予告状が届く。狙われたのは世界最大級のトルマリンが埋め込まれた王冠「海の魔女の水飛沫」。しかし、次郎吉は新たに導入した対キッド用特殊通路「風神の路」に自信満々。展示場の唯一の出入り口に設置され、王冠が1ミリでも離れると即座に出入口が封鎖される最新防犯設備だった。予告時間が迫る中、今回もキッドキラーとして呼ばれたコナンは、令和の魔術師を捕まえられるのか? | ||
ネクストコナンズヒント | |||
第1150話 怪盗キッドと王冠マジック(前編)コナン「(くそっ、どっちだ?どっちが奴なんだ!?1人はこの腕時計型麻酔銃で眠らせるとしても、もう1人どうする?)」 コナン「(ベルトから出したサッカーボールを…キック力増強シューズでぶつけて気絶させるって手もあるけど、そっちが本人だったら大ケガを負わせる可能性がある)」 安室透「あの、何か妙な音がしたんですけど、どうかしましたか?」 コナン「(どうする?どうする?)」 『3時間前』 アナウンサー「ご覧ください。錦座・鈴木ビル前に集まったこの大観衆。目当てはもちろんこのビルの最上階の展示フロアに現れると予告した怪盗キッド」 アナウンサー「しかもその展示場の様子がビルの巨大モニターに生中継されるということで大変盛り上がっております」 アナウンサー「そして今回キッドが狙うのは世界最大級のトルマリンが埋め込まれた王冠“海の魔女の水飛沫(セイレーン・スプラッシュ)”。海難を防ぐ御守りとして、かつて海賊達が7つの海を探し回ったと伝わるこの王冠」 アナウンサー「果たしてキッドは手に入れることができるのでしょうか!?」 コナン「…ったくやり過ぎなんじゃない?あんなモニターで生中継なんて」 毛利蘭「今回は相当自信があるみたいだよ?わたしや園子も現場で見学できるみたいだし」 鈴木園子「蘭ー!関係者入口はこっちこっち!」 毛利蘭「あ、うん」 コナン「展示フロア何階だっけ?」 鈴木園子「最上階の60階。着くまで40秒ぐらいかな?」 毛利蘭「最上階の夜景すご過ぎ」 コナン「(相変わらず警備員の数もすごいけど)」 榎本梓「警備してる人達用のサンドイッチを安室さんとデリバリーしてたんです。こっち控え室なので」 毛利蘭「安室さんは?」 榎本梓「もう帰っちゃいました。私は色々あって今帰るトコですけど」 榎本梓「コナン君はいつものようにキッドキラーで呼ばれたのかな?」 コナン「うん」 コナン「あれ?肩のトコに赤いの付いてるよ?」 榎本梓「あ、これケチャップ。こんなところにも飛んでたか」 コナン「(ケチャップにしては色が薄いな)」 榎本梓「私、後でコーヒーのポット回収に来るからキッド様がどうだったか教えてね。キッド様があの通路をどう攻略したか気になるし♡」 毛利蘭「了解です」 毛利蘭「あの通路って?」 鈴木園子「多分、アレのことよ」 毛利蘭「ウソー!?」 鈴木園子「何コレー!?」 鈴木次郎吉「これは対キッド用の特殊通路“風神の路(フウジン・ロード)”じゃ」 鈴木次郎吉「全長20mある上に天井が低いから大人じゃと屈んで進まねばならん」 毛利蘭「にしてもこの風…」 鈴木園子「何なの?もォ」 コナン「これもキッド対策だと思うよ」コナン「この前キッド、トランプ銃でワイヤー付きのカードを壁に次々と打ち込んですごいスピードで移動してたから」 鈴木次郎吉「そして通路を抜けた先がこの展示場というわけじゃ」 安堂芹亜「鈴木相談役、ここから先は私が説明いたしますわ」 安堂芹亜「ご覧の通り展示場の窓は全て鉄格子がはめてあって出入り不可能」 安堂芹亜「つまり、この部屋の唯一の出入り口はあの風神の路のみ」 安堂芹亜「更に、この王冠が展示ケースから1ミリでも離れると」 安堂芹亜「警報が鳴り、その3秒後には自動的に風神の路の出入り口が封鎖されるというわけです」 鈴木園子「この距離を3秒じゃ持ち去れないよね?」 中森銀三「だがキッドがここを停電させたらあんな通路役に立たないんじゃ…」 安堂芹亜「ご心配なく。通路は別電源。この錦座全体が停電しても可動しますわ」 隊員「中森警部、鑑定士のお二人をお連れしましたが、鑑定して頂きますか?」 中森銀三「今からかよ?キッドの予告の21時までもう1時間もないぞ」 隊員「ちょっと食事中にトラブルがあったようで…」 中森銀三「じゃあさっさと済ませてくれ」 コナン「(トラブル?)」 中條近与「では私から。王冠の正面に埋め込まれた宝石、トルマリンを見てみようかのォ」 安堂芹亜「王冠には決して触れないように」 中條近与「分かっておるわ」 中森銀三「あのー、ソレは何をされてるんですか?」 中條近与「知らんのかえ?トルマリンは別名“電気石”。ちょっとした圧力や熱で電気を帯び、空気中のチリを吸い寄せてしまうのじゃ。だから空気を吹き付けて払っておるんじゃよ」 中條近与「おおー若干緑がかった深いブルー!見事なインディゴライトトルマリンじゃわい!」 狩野文嗣「どけ。次は王冠の鑑定だ。俺は婆さんみてぇなブロアブラシは使わねぇ」 狩野文嗣「高圧で空気を噴射するエアダスターだ」 毛利蘭「おなか空いちゃった?」 コナン「う…うん」 鈴木園子「じゃあ時間まで控え室に行ってる?サンドイッチまだ余ってるって梓さん言ってたし」 鈴木園子「美味しい~♪やっぱポアロのハムサンドは最高だね」 毛利蘭「うん間違いないよ♡」 脇田兼則(ラム)「そんなに旨ぇんですかい?」 毛利蘭「いろは寿司の…」 コナン「脇田のおじさん」 鈴木園子「一つ食べてみます?」 脇田兼則「いえいえ、昼飯食べすぎちまったんで」 毛利蘭「でも何でここへ?」 脇田兼則「2時間前に鈴木次郎吉ってお客さんから“キッド確保の前祝いに特上を頼む”って注文が入って届けたんで…そのオヒツを下げに来たんでさあ」 鈴木園子「前祝いって伯父様…」 脇田兼則「それよりコナン君、ちょい聞きてぇことが」 コナン「ん?なーに?」 脇田兼則「コナン君のクラスの副担任に若狭留美って先生いやすよね?」 コナン「うん」 脇田兼則「その先生、何か変わった所があったりしやせんか?」 コナン「何でそんなこと聞くの?」 脇田兼則「いやね、この前、帝丹小学校に寿司を届けたんですけど、その帰りしな何やら視線を感じたんで振り返ったら」 脇田兼則「その若狭って先生が鬼のような形相でアッシの方を睨んでたんでさァ…だから何かあるんじゃねぇかと思いやしてねぇ」 コナン「ぜーん然!普通の先生だよ?ちょっとドジな所があるけどね」 脇田兼則「…そう…ですかい?」 脇田兼則「そういえば、いいんでやんすか?」 鈴木園子「何が?」 脇田兼則「確か新聞に出てたキッドの予告状は“今夜21時、海の魔女の呪いを解き、その水飛沫ごと消して御覧に入れましょう”…でしたよね?21時まで1分もありやせんぜ?」 毛利蘭「ヤバ!のんびりしすぎてた!脇田さんも来ます?」 脇田兼則「いえいえ、アッシが行ってもお役に立てやせんから」 脇田兼則「(左目があった頃なら別ですけどねぇ…)」 中森銀三「王冠が…」 鈴木次郎吉「消えた!?」 コナン「(王冠が消えたのに警報ベルが鳴ってねぇ!本当にこの世から消滅させたっていうのかよ!?)」 鈴木次郎吉「本当に王冠を…」 中森銀三「消しやがった!?」 コナン「だまされちゃダメだ!王冠が展示ケースから1ミリでも離れると警報が鳴るんだよね!?それが鳴ってないってことは王冠はまだあそこにあるんだよ」 コナン「多分、王冠を隠すように黒い紙を貼ったか、黒い布を被せたか」 キッド「黒い紙?黒い布?」 キッド「そんな物一体どこに?」 中森銀三「くそっ、やっぱり停電させやがったか」 鈴木次郎吉「この展示場の配電設備の管理は万全じゃなかったのか?」 安堂芹亜「は…はい…ですが、唯一の出入口である風神の路さえ可動していれば盗まれる事はないと…室内の照明の管理は少々疎かになっていたのかもしれません」 中森銀三「だから照明の管理もワシら警察に任せりゃよかったんだよ。現に、王冠が消えたのに警報が鳴ってねぇし…そのなんちゃらロードのシステムもキッドに止められたんじゃねーのか!?」 安堂芹亜「そんなハズは…」 毛利蘭「でもずーっと風は来てましたよ?音もしてましたし…ねぇ?」 鈴木園子「うん、停電してた時もこの通路の向こうは明るかったし」 中森銀三「おい、そっちの電気はどうだったんだ?」 隊員「はい、こちらの照明に異常はありませんでした」 コナン「ねぇ、その出入口から出た人いる?」 中森銀三「じゃあ簡単だ。全員の顔を引っ張れば」 中條近与「それは勘弁してほしいのォ。ここへ来た時も引っ張られたというのにまたかえ?さすがにこの老婆にはキツいわい」 中森銀三「さてはアンタ、キッドだな?」 狩野文嗣「俺も婆さんに賛成だぜ。俺は鼻を少々プチ整形してるんでね。入れたシリコンがズレたら洒落にならねぇし。それにキッドはシルクハットを被ってたじゃねぇか。あんな物そうそう隠せるとは思えねぇけど」 コナン「あれは多分、オペラハットっていう折りたたんで平らになるシルクハットだよ」 コナン「まあキッドならもっと平らになるように改良してると思うけど」 安堂芹亜「でも王冠はそうはいきませんよね?隠すとしたら太腿にハメるぐらいですが、触ればその感触ですぐにわかりますわ」 鈴木次郎吉「つまり、彼奴が盗んだ王冠“海の魔女の水飛沫”を持っている輩がキッドじゃから、変装を解かずとも体を調べればわかるということじゃな?」 中森銀三「無かった!?誰も王冠を隠し持ってなかったっていうのか!?」 隊員「はい。女性はもちろん機動隊員も装備を全て外して調べたんですが…誰も…」 中森銀三「(…となるとやはり…展示ケースから王冠がなくなったのに警報が鳴らないのは…どー考えてもおかしい)」 狩野文嗣「あのよォ…ずっと言おうか言うまいか迷ってたんだが、この安堂って主任さん、今日最初に会った時と服が違ってるぜ?」 中森銀三「そういえば、もっと薄い色のジャケットだったような…どうやらボロを出しちまったようだな怪盗キッド」 安堂芹亜「これは着替えたんです」 中森銀三「何で?」 安堂芹亜「汚れたからですよ。夕方、鑑定士の中條さんと狩野さんがここの到着されたので鑑定までの段取りと、一応風神の路の説明をしておこうと思っていた所に」 安堂芹亜「喫茶店から夕食用のデリバリーが届き、二人の鑑定士さんに“食べながら話しませんか?”とお誘いしたんです」 安堂芹亜「隊員たちと控え室で食べながら部外者に話を聞かれる心配がなくなると思って…」 安堂芹亜「そしてフライドポテトにケチャップをかけようとした時に」 安堂芹亜「突然ケチャップが吹き出したんです。両隣にいた二人の鑑定士さんや後ろにいた喫茶店の店員さんにもかかるぐらいに」 安堂芹亜「だから一階下にある主任室に降りて予備のこのジャケットに着替えたんですよ」 狩野文嗣「なんだ、そうだったのかよ」 中森銀三「ってことはケチャップがかかったのは本当だな?」 狩野文嗣「ああ、俺の服にもかかったよ。でも俺は替えの服なんて持ってきてねぇから、トイレの水でケチャップを目立たない程度に洗い流したよ。お陰で乾くまで時間がかかっちまったけど」 中森銀三「じゃあ、アンタもトイレでケチャップを洗い流したのか?」 コナン「(なるほど、だから鑑定するのが遅れたってわけか)」 中森銀三「しかし、何で急にケチャップが…」 鈴木次郎吉「多分、対キッドで緊張して思わず強く握ってしまったんじゃろう」 安堂芹亜「はい…そうだったかもしれません」 第1101話 捜索 第1102話 表裏 | |||
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