ラーメン系譜学
都内屈指の夜遊びスポットとして知られた六本木・西麻布。そのはずれにポツンと立ちながら、昭和・平成・令和と続くラーメン店がある。カウンター越しから見える夜の景色はどう変わっていったのだろう。 エリア青山
この度、「TOKYOラーメン系譜学」が書籍化されることになり、11/22(金)辰巳出版より『東京ラーメン系譜学』として発売が決定した。 東京ラーメン系譜学 作者: 刈部山本 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2019/11/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…
「なんでんかんでん」の成功によって、博多の極細麺のとんこつラーメンが認知されるようになった1990年代。博多とんこつラーメンをうたうお店があちこちで見受けられるようになった。 しかし、「なんでんかんでん」の独特のクセあるニオイと濃厚さ、そしてバ…
千駄ヶ谷ホープ軒は、「背脂とんこつ醤油ラーメン」という1ジャンルを生んだ。 そしてラーメン専門店という形態を根付かせ、現在の東京ラーメンシーンを築き上げる人材を多く排出した、いわば生きた伝説のようなお店だ。 www.hotpepper.jp 創業者である牛久…
喜多方ラーメンと聞くと、どういったラーメンを想像するだろうか? あっさりした透き通ったスープに平打ち縮れ麺が泳ぎ、たくさんのチャーシューが丼を覆っている。 あの、暴力的なまでにソソるジューシーなチャーシューに、ツヤツヤでモッチモチの麺、そし…
赤地に白抜きで「うまい ラーメンショップ うまい」と記されたこの看板を見たことがあるだろうか? 埼玉や千葉、北関東三県などに行楽に訪れる途中、高速を降りた先の国道沿いやバイパスに突如現れるこの看板を目撃して「なんだあれは」「どっかで見かけた」…
日本で担々麺といえば、辛味の効いたひき肉とごまの風味が食欲をそそる、中華麺である。そんなみなさんご存じの担々麺とは違う「ニュータンタンメン」が、川崎市で親しまれているらしい。50年以上も川崎市民に愛され続ける「元祖ニュータンタンメン本舗 本店…
40歳以上のみなさん、「どさん子」を覚えていますか? 1970年代、あっという間に日本中に味噌ラーメンの魅力を知らしめた「どさん子」がリブランドしたらしいと聞き、懐かしさと新しさを求めて「札幌ラーメン どさん子 八重洲店」で実食。リブランドの立役者…
吉祥寺「ホープ軒本舗」と千駄ヶ谷「ホープ軒」は違うのか? ラーメン好きなら一度はぶつかる疑問だ。その答えを明確にすべく、屋台から身一つで「ホープ軒」を築き上げた牛久保社長に直接話しを聞いてみた。長年の疑問にスッキリしてから、背脂こってりを味…
とんこつラーメンブームを巻き起こした伝説の名店「なんでんかんでん」の味をご存じだろうか。2012年の閉店以降、味わえないと嘆く人も多いかもしれない。だが、なんでんかんでんの初期メンバーで、あの味を生み出した人物はラーメンを作り続けていたのだ。…
「つけ麺って知ってる?」なんて今どき聞かないセリフだ。だって、みんな知ってるから。きっかけは、昭和49年創業「元祖中華つけ麺大王」。つけ麵というスタイルを世に知らしめ、80店舗近くにまでその数を増やしたという。総本山を名乗る東京・自由が丘店に…
熱々のスープと麺を一緒にすするのは、猫舌にとってハードルが高い。その点、つけ麺は自分のペースで食べても麺はそんなにのびないし、スープを温め直すサービスもある。つけ麺は素晴らしい発明だと思うのだ。今回はつけ麺のルーツを知るべく、東京・代々木…
環七ブームの立役者、「土佐っ子」 土佐っ子ラーメンを覚えているだろうか。1980~90年代にかけて、環七ラーメン戦争と呼ばれるムーブメントが勃発した頃の話だ。夜な夜なタクシーや一般乗用車が向かった先は、東京の交通網の大動脈となった環状七号線(通称…
営業しているお店が1軒も載っていない、常識を覆す衝撃的なラーメンガイド本として、拙著『ザ・閉店』が、当サイト『メシ通』にて紹介された。 www.hotpepper.jp その中で、著者である私・刈部山本がインタビューを受けているが、それが縁でこのたび、こうし…