2日かけて“夏カレーのおとも”を作る。パリパリ食感が最高「うちの福神漬け」のレシピ【オトコ中村の面倒で楽しい休日メシ】

ども、料理ブロガー&ユーチューバーのオトコ中村です。

暑くなるとますます美味しくなる“夏メシ”はいろいろありますが、外せないのはやっぱりカレーではないでしょうか。

ウマいカレーのレシピは『メシ通』でもあれこれありますので、今回は、そのカレーを美味しく食べるための超重要アイテム「福神漬け」を手作りする方法をご紹介します。

オトコ中村流の福神漬けの作り方をざっくりまとめると、

1. 大根とにんじんを切って干す(丸1日)

2. れんこんを切って茹でる(約10分)

3. 調味液を作る(約3分)

4. 調味液に漬ける(1時間以上)

だいたいこんな感じです。

干して水分を飛ばしてから漬けるとパリパリとした食感になり、また、調味液が野菜の水分で薄まらずに味をしっかり感じる福神漬けになりますよ。

7種類の野菜を使ったことから七福神にちなんで福神漬けと呼ぶようになった、という話もありますが、ここでは手に入れやすくて扱いやすい大根、にんじん、れんこんの3種類で美味しく作ります。

 

オトコ中村の「うちの福神漬け」

材料(作りやすい量)

  • 大根 200g(3cm程度)
  • にんじん 50g(1/3本程度)
  • れんこん 50g(2cm程度)
  • しょうが 1かけ(10g程度)
  • 水 500ml
  • 塩 小さじ1程度
  • しょうゆ 60ml
  • 砂糖 40g
  • 酢 20ml

 

作り方

1. まずは1日目。大根はよく洗い、皮つきのまま1cmの格子状に切り、

 

それを5mmくらいの厚さに切ります。

皮つきで作ると、よりコリコリとした歯ごたえが楽しめます。皮はお好みでむいてもOKです。

 

2. にんじんもよく洗い、皮つきのまま縦に6等分くらいに切って、大根と同様に5mmくらいの厚さに切ります。

にんじんも皮はお好みでむいてください。

 

3. 切った大根、にんじんを野菜干し用のネットなどに重ならないように並べて、ベランダ、室内など風通しのいいところで丸1日干します。

私は100円ショップで入手した野菜干し用のネットを愛用しています。手軽に干せて、ネットで全体が覆われるのでより衛生的ですよ。

 

このときは気温も高く、土曜日の午前10時ごろから翌日、日曜日の午前10時ごろまでベランダで干してこんなに乾きました。ちょっと乾かしすぎの感もありますが許容範囲でしょう。

 

4. ここからは大根とにんじんを干し終わってからの2日目の作業。れんこんはアクもあるので茹でて使います。まずはれんこんの皮をむき、大根と同様に1cm程度の格子状に切ってから、

 

5mmくらいの厚さに切ります。

 

5. 鍋に水を入れてお湯を沸かし、塩を溶かしたら、

 

切ったれんこんを入れて2分ほど茹でます。

 

6. 茹でたれんこんはザルにあげ、水気を切って粗熱がとれるまで冷まします。

 

7. 最後に調味液を作って野菜を漬けます。しょうがをよく洗い、皮つきのまません切りにします。

 

8. れんこんを茹でた鍋をサッと洗い、しょうゆ、砂糖、酢、切ったしょうがを入れて火にかけます。

 

9. 細かい泡がフツフツとあがってきたら火を止め、大根、にんじん、れんこんを入れます。

 

10. 粗熱がとれたら清潔なフタつきの容器に入れて、冷蔵庫で1時間以上おけば完成です。

1時間漬けるだけでも食べられますが、できれば6時間くらい漬けておくと味がよくしみ込んでおすすめです。このときは午前10時ごろから午後4時ごろまで漬けました。

 

こちらが6時間ほど漬けたもの。野菜に調味液がしみていい色になりました。

できあがった福神漬けは冷蔵庫で保存して、なるべく早めに食べ切ってください。

 

甘辛くてパリパリで、カレーに合うのなんの!

うちの福神漬けの完成です。大根とにんじんはパリパリ、ポリポリとした食感で、そこにれんこんのシャキシャキ感も同居していて、これぞ福神漬け! という感じで、野菜3種類でもいろいろな食感が楽しめます。

着色料を入れていないので色的にはやや地味ですが、しょうゆのコクとうま味に甘みとほのかな酸味が合わさって、味わいはまさしく福神漬け。しょうがの風味が効いていて、干した大根とにんじんの甘みもしっかり感じます。ご飯のおともに、ビールのアテにぴったりです。

食べているうちに地味な色合いもじわじわと愛おしくなってきますよ。

そして、妻が作ってくれた家カレーに添えて食べたところ、想像以上に合います! 福神漬けの甘辛さが口の中のカレー風味を、そして歯ごたえある食感が気分をリセットしてくれて、また次のカレーのひと口が楽しみになる……。そんな幸せのループで、福神漬けを追加しながら最後のひと口まで楽しめました。

 

ちなみに、野菜を1日干すなんてとても待てないというときは、食感は変わりますが、電子レンジを使ってショートカットする方法もあります。

 

切った大根とにんじんを大きな耐熱皿に重ならないように広げ、ラップをかけずに電子レンジ600wで5分加熱して水分を飛ばします。電子レンジから取り出し、粗熱が取れるまでしばらくおけばOK。

 

あとは同じようにれんこんを茹で、調味液を作って、1時間以上漬けるだけです。

 

こちらが電子レンジ版の福神漬けです。大根とにんじんはパリパリ感はなく浅漬けのような食感で、茹でたレンコンがシャキシャキとして、干したものとはまた違う食感の組み合わせが楽しめます。こちらも味はよくしみていて、カレーによく合いますよ。

茶色いカレー×茶色い福神漬けで見た目のアクセントは期待できませんが味は文句なし。家族にも大好評でした!

 

夏カレーをさらに美味しくしてくれる、手作りの福神漬け。難しい工程はありませんので、ぜひともおためしください。

 

作った人:オトコ中村

オトコ中村

もの作りが大好きな京都生まれ、京都在住の40代。2児の父。小学生の頃、即席ラーメンのスープに豆板醤で辛味をプラスして料理の楽しみを知る。飲食業勤務を経て、現在は作った料理をコツコツとブログやYoutubeで発表中。未知なる料理への楽しい挑戦は続く。趣味は料理と野草観察。

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