アクセンチュアと日本通運の「124億円訴訟」から学ぶべきこと 2024年注目記事ランキング(IT投資)編集部コラム

2024年に「ITmedia エンタープライズ」に掲載された「IT投資」分野で特に注目度が高かった記事10本を紹介します。

» 2024年12月29日 08時00分 公開
[田中広美ITmedia]

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 2024年も「ITmedia エンタープライズ」をご愛読いただきありがとうございました。

 ビジネスでのAIの利用が本格化する中で、専門性の高い業務にいかに適用するか、費用対効果のバランスは適正なのかなど、よりシビアに有用性を問われる段階に入ってきました。

 また、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業が増える中で、SIerへのDX支援依頼が増加し、SIerのリソースが逼迫(ひっぱく)する状況が生まれています。ビジネスでのニーズに迅速に適応できるITシステムの在り方を模索する中で内製化を進めるユーザー企業が増えるなど、SIerとユーザー企業の関係が変わりつつあります。

 本稿ではITmedia エンタープライズに掲載された「IT投資」分野で特に注目度が高かった記事10本を紹介します。2024年の振り返りとしてお楽しみいただければ幸いです。

「IT投資」注目記事ランキング

順位  記事タイトル
1 日本通運はなぜアクセンチュアを訴えたのか? IT部門が「124億円の訴訟」から学ぶべきこと
2 “アクセンチュアに責任を問えるのか? 「124億円の訴訟」に学ぶ、システム開発失敗の原因
3 富士通とNECの最新受注状況から探る 「2024年度国内IT需要の行方」
4 Apple Vision Proで仕事はできるのか? IT記者が自腹購入して1カ月使ってみた
5 生成AIは2025年には“オワコン”か? 投資の先細りを後押しする「ある問題」
6 ついに「COBOL」からIT部門が“解放”される? アクセンチュアの報告書を読み解く
7 なぜIT部門は先進技術にチャレンジできないのか? 「忙し過ぎ」以外の理由を考える
8 SIビジネス「消滅の日」は近い? ユーザー企業視点で考える、脱“SIer丸投げ”の方策
9 なぜ、一部社員にしか使われないのか? 生成AIの全社展開を阻む「3つの壁」
10 “VMwareの料金体系変更をめぐる裁判の行方 Broadcomの“言い分”は? 

「IT投資」関連記事ピックアップ

日本通運はなぜアクセンチュアを訴えたのか? IT部門が「124億円の訴訟」から学ぶべきこと

 多額の賠償金請求が話題になった日本通運とアクセンチュアの訴訟。SIer側からシステム開発に長年携わってきた筆者が、「誰もが当事者になり得る理由」と「SIビジネスが抱える歪み」を解説します。

なぜIT部門は先進技術にチャレンジできないのか? 「忙し過ぎ」以外の理由を考える

 先進技術が高嶺の花だったのは今は昔で、AIをはじめとする先進技術を無償で試せる環境が整いつつあります。それにもかかわらず、IT部門はなぜ先進技術にチャレンジできないのか。元IT部門の筆者がたどり着いたその理由とは。

なぜ、一部社員にしか使われないのか? 生成AIの全社展開を阻む「3つの壁」

 ビジネスでの生成AIの活用を模索する企業が増える中で、「導入したものの、なぜか利用が拡大しない」という声が多く上がっています。生成AIの導入支援を手掛けるコンサルタントが、全社展開を阻む「3つの壁」とその対応策を語ります。特にIT部門由来の「壁」は、2025年に生成AIの社内での浸透施策を考える際のヒントになりそうです。

記者の一言

 ベンダー各社の「AIエージェント」開発が進み、2025年はユーザー企業が「AIエージェント」とどう向き合うか、どう使っていくかが問われる年になりそうです。一方で、読者を対象としたアンケート調査によると、どのAIをどの業務で利用するか、費用対効果をどう測るべきかを決めかねている企業も多いようです。2025年も最新のトレンドを紹介しつつ、ビジネスに「効く」IT活用の在り方を探っていきたいと考えています。

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