8月27日、阪神戦(マツダスタジアム)、6対4で、2連勝。
8月14日の阪神戦では、西勇輝がカープの天敵だった時代は終った(と思いたい)と書いたが、1回裏、西わずか7球で三者凡退。あれ、また逆戻り? と、おぼつかないスタート。
2回には、大瀬良大地がロハス・ジュニアにホームランを打たれ、3回には、ファースト・松山竜平の悪送球で1失点。不穏な空気。
3回裏には、サンズのエラーで2塁に出塁した林晃汰が、けん制されタッチアウト。ますます不穏に。ところがどっこい、野間峻祥ヒット、西川龍馬タイムリーで、1対2。
4回裏には、鈴木誠也2塁打、坂倉将吾タイムリーで、2対2。菊池涼介タイムリーで3対2。
5回、1塁3塁で、大山悠輔をサードゴロにし止め、大瀬良と坂倉がコブシとコブシをガツン。しびれる~。
大瀬良、6回2失点で降板。7回、島内颯太郎が1点リードでマウンドに。
一生負けパターンなのかと、攻め際での弱さが目につき続けていた島内が、このところ、いい場面をまかされるように。この日も無失点。よっしゃー。
7回裏、西川、小園海斗ヒットで、誠也が2点タイムリー。誠也が今日もまた、走者がいるときに打った! 昨日の巨人戦では2本のホームランを打っても喜び控えめだった誠也が、塁上でガッツポーズ。しびれた~。
島内に任せたい感が出てきたのと裏腹に、8回、コルニエルが不安定。フォアも交え、2失点。5対4、1点差に。
今日はやっと栗林良吏が見られそうだ。しかし、1週間もあいた栗林。もう少しふところ温かい状況で投げさせてあげたいところに、石原貴規がホームラン、6対4。
9回の栗林、いきなりフォアあり、暴投ありで、ハラハラしましたが(だって登板間隔あきすぎだもの)、無失点で21セーブ目。
お立ち台には、大瀬良と石原。石原と並ぶと、大瀬良、大きいな。
前回、中日戦でのお立ち台で、「後半戦は、しっかり、僕を中心に勝っていけるように、そういう責任を持ってマウンドに上がって行きたいと思ってます」と、暗に、いや確信的に「俺がエースだ」宣言をした大瀬良。
この日も、「僕が投げるときは勝つんだという想いでマウンドに上がりました」と、また出た、俺がエースだ宣言。
前半戦、ガリガリだった大瀬良(by誠也)が、最近ギラギラしてきて、面白い。これも森下暢仁の存在が大きいと思うのだけど、チーム内でギラギラ感があるのはすごくいい。
いかんせん野手が。前半戦、若い小園と林がレギュラーの座をかちとろうとギラギラ(キラキラ?)している面白さはあったが、二人もレギュラーに確定しつつあり、蹴落とされないようにしよう感が薄まってきている。
相変わらず、松山や安部友裕がスタメンに時おり出没。競争感に欠けたベンチのこの選択。
かつてまだドラフトがなかった巨人の黄金時代、直接見てはいないけど、王さんや長嶋さんが和気藹々と野球をやっていたと思えない。
互いにライバル、互いにギラギラしていたんじゃないだろうか。あれだけのタレントが集まっていた巨人。レギュラー競争も大きかったはず。
山本浩司さんも、現役時代は衣笠祥雄さんとろくに口を聞かなかったという(さすがに最後の方はそうでもなくなったそうだが)。それくらいライバルとして認め合って、凌ぎあっていた。
それを思うと、今のカープ、選手同士仲がよさそうで、チームの雰囲気はとてもいい。そのことは素敵なことでもあるのだけど、成績不振の選手でも、まるでそこが定位置かのように繰り返し試合に出すベンチ。
これでは強いチームに育たない。やっぱりベンチの選手起用に問題あり。
栗林の登板が1週間開いたのは試合の展開上しかたのないことだったが、中村奨成は8月21日の中日戦での代打以来、出番がない。
マウンド上でのギラギラ感が似合う奨成をベンチに置いたままなんて。見る目のなさすぎるベンチに大問題あり。