9月一杯でテレビ東京を退社する池谷実悠アナウンサー。入社して6年、「東京オリンピック2020」(フィールドキャスター)、「池上彰の戦争を考えるSP」、「日経ニュース プラス9」(BSテレ東)、「~夢のオーディションバラエティー〜Dreamer Z」(2021~2023年)、「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」(毎週土曜午前11時03分)など、スポーツ、報道、バラエティーと幅広いジャンルで活躍。特に去年9月から担当している「テレ東批評」では、赤裸々な発言が幾度も話題に。
【動画】池谷アナの魅力が炸裂!「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」最新回
さらに「テレ東プラス」では、1年にわたって連載も担当。学生時代の話から宝塚の推し活まで…毎月カジュアルにトークしてくれました。
9月28日(土)放送の「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」(毎週土曜午前11時03分)では、「サヨナラ池谷アナSP」と題したスペシャル企画を放送。
「テレ東プラス」では、池谷アナの独占スペシャルロングインタビューをお届けします。
- 『テレ東批評』は、ご褒美のような楽しい時間でした
――退社まで、いよいよカウントダウンが始まりました。入社して6年…今の気持ちからお聞かせください。
「約5年半、本当に楽しく仕事をさせていただきました。池上さんの戦争特番や『プラス9』など、入社前は想像もできなかったようなお仕事にたくさん携わらせていただいて、やりたいことはすべてやらせていただいたかな、と思っています。
『Dreamer Z』は、“今週はどうなるんだろう。みんな裏ではどれくらい頑張っているんだろう”と、視聴者の方と同じ目線で楽しく担当させていただきましたし、SNSでの反応もありがたくて、毎回スタジオに行くのが楽しみでした。オーディションに参加した皆さんを尊敬していましたし、毎週励まされていた番組でもあります」
――中でも特に印象に残っている番組はありますか?
「印象に残っているのは、やはり池上さんの戦争特番です。アナウンサーの先輩が直談判してくださり、私が担当できることになったので、“興味があることや希望を言葉にすると、こうして仕事につながるんだ”ということを実感しました。
少ないですけど、こうした自分の経験を後輩に引き継ぎたいという思いもあり、何かというとこの番組のことをよく話していたように思います。自分から発信した方がいい、この会社はそういう姿を見ていてくれるし、いずれは仕事につながるから“と」
――先ほど「Dreamer Z」のお話が出ましたが、あの時の経験が「テレ東批評」に生かされているのかな、とも。「テレ東批評」で池谷アナウンサーの自然体な姿を見て、ファンになった人は多いと思います。
「ありがたいですね。最初に『テレ東批評』のお話をいただいた時は、“伊集院さんも佐久間さんもいて、じゃあ私の役割ってなんだろう”と考えました。2人で十分成り立つのに、そこにあえて私がいることの意味は何なのか…いろいろ考えていくうちに、無理するのをやめてみようかなと思いました。テレ東の番組を全部見る…そういうことはやめて、『ごめんなさい。その番組見てないです』と正直に言ってからものすごく楽になりました(笑)」
「池上さんの番組は、自分でたくさん勉強をした分それが表に出て、視聴者の方にも伝わるのかなと思いましたが、逆に『テレ東批評』は、何も構えずにありのままの自分で担当させていただけたので、毎回ご褒美のような楽しい時間でした。
お2人とも、他の方だったら聞き流すようなちょっとした私のつぶやきや相槌を逃さずに広げてくださるのでうれしかったです。
よく伊集院さんと佐久間さんは『ラジオみたいな番組だよね』とおっしゃるんですけど、私は居酒屋のさらに上を行く居酒屋にいるみたいな感じでした(笑)。私が何を話しても、お2人がなんとかしてくれるという絶対的な信頼があり、最後に自分らしさが出せる番組を担当させていただけて、ありがたいです」
- 人生一度きりだから、できるだけやりたいことをやって、選択肢を広げていきたい
――今年3月にはご結婚も。「テレ東批評」では、豪華な披露宴についても話題になりました。
「式を挙げた時は、すでに会社を辞めることが決まっていたので、仕事でお世話になった皆さんをできる限りたくさん呼んで、日頃の感謝を込めた披露宴にしたいと思いました」
――大好きな宝塚風の演出も取り入れたそうですね。ご主人は、すぐに受け入れてくれましたか?
「夫は『好きなことを全部丸ごとやろう。一生に一度だから好きなようにしていいよ』という感じで。同い年とは思えないくらい器が大きくて、何事に対してもめちゃくちゃ前向きな人なんです。いろんな国に行っていますし、海外で暮らした経験もあるので、物事をワールドワイドな視点で捉えるというか。日本人だと驚きそうなことでも、普通に受け止めてくれるようなところがあります」
▲披露宴で池谷アナが背負った“スターの羽根”
――ズバリ、ご主人との出会いは?
「ずっと中国語を勉強していたので、教えてくれる友達がほしくて、そこで紹介されたのが夫でした。最初は友達だったんです。偶然なんですけど、夫のお父さんが元テレビ東京の社員で、全然知らなかったので驚いてしまって…縁を感じました」
――それはものすごい縁ですね! 出会うべくして出会ったというか…。すでに10月からの予定は決まっていますか?
「先のことはまだ決めていないんですけど、大学院で勉強をします。今後も何らかの形で発信していきたいなと思っていますが、それが仕事になるかどうかは分かりません。今は好きな勉強をしながら、自分がやりたいことを見つけようかなと思っています。
私の中ではコロナの影響も大きくて、人生一度きりだからできるだけやりたいことをやって、選択肢を広げていきたいなと。後悔したくないという思いもあります。
何がプラスに働くか分からないので、とにかく今は、自分にできることだけ一生懸命やるつもりです」
――最後にファンの皆さんに、メッセージをお願いします。
「アナウンサーとしてはかなり個性的だったかもしれませんが、そんな私を優しく受け入れてくださった皆さんに感謝しています。SNSで応援してくださる方は、何でも面白がってくださる方が多くてすごくありがたかったです。
歴史好きな一面もあれば、好き勝手に話すところもあって、すごく捉えにくいアナウンサーだったと思いますが、全部含めて“面白いね”と言ってもらえたことがうれしかったです。
これからも、とことんやりたいことに向かって頑張っていきますので、皆さんぜひ見守っていてください。またどこかでお会いしましょう!」