米粉の活用
他の穀物に比べ、米は、非常に優れた穀物です。単収(=単位面積当たりの収穫高=反収・・通常、1反[10a]当たりの収穫高)も抜群によく、連作障害もありません。
日本の農地、耕作放棄地を全て水田にすれば、カロリーベースで言えば、一億人以上(現在の日本の人口)も養うことが可能です。即ち日本が自給できるだけの収穫を上げられる計算になります。実際玄米は、あらゆる栄養を含み、日本では玄米を食すればあとは味噌と漬物と水かあれば生きていけると言われていました。
一方日本の小麦の自給率は10%ほどしかありません。他は他国からの輸入に頼っています。小麦には、連作障害もあります。
それでも日本で小麦を沢山使うのは、戦後のアメリカの政策に負うところが大きいでしょう。学校給食でもパンが使われ、アメリカの余った小麦の消費地とされてきました。それ以上に日本を支配する為に日本の食料自給率を低く抑えていたと考えられます。
以上により、日本では、小麦よりも米を、これまで以上にずっと沢山栽培するべきだと考えます。
その為に、これからは、もっともっと米粉を活用すべきだと考えます。
餅や団子や煎餅などの和菓子は従来から米粉で作られていました。小麦粉から作られた商品では無く、これら従来から米粉から作られる食べものの消費割合を増やす事も必要かと思いますが、それよりも、従来小麦粉から作られていたものを米粉で代用する事が大切でしょう。「代用」と書くと、「本物」の小麦粉製品のほうが高品質のような印象を与えますが、米粉で従来の小麦粉の食品に勝るとも劣らない食品を作ることは可能でしょう。
現在流行っている米粉のパンやケーキは当然のこととして、うどんやそうめん、ラーメン(中華麺)、パスタのような麺類も米粉で美味しく作ることが可能でしょう。・・・既に、ビーフンはありますが、もっとうどんやそうめんに近い麺類を米から作るべきでしょう。
日本に於いては、米の消費量の増加が食料自給率のアップに繋がるであろうと考えています。
そうやって、米粉の活用範囲を増やしていって、休耕地も活用し、日本の食料自給率を大きく上げて、近い将来の食料不足に備えておくべきでしょう。みなさん、米で作った食品を沢山食べましょう。
・・・勿論、米の最も有効な食べ方は炊飯器で炊いてご飯として食べることだと思っています。
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