レベルの低過ぎるレジ袋有料化
レジ袋の有料化については反対ではありません。「マイバッグの方が石油を消費する」なんてしたり顔で言う方もいますが、それには賛同しません。マイバッグも、その素材を選び、使用回数を増やせばプラスチックごみの減量に有効である事を否定しません。レジ袋の有料化は、今頃取り組むべきことではなく、20世期中に徹底していて当然だったと考えます。
たかが買い物袋で「エコロジー」を謳うのはおこがましいと考えているので「エコバッグ」とは歯が浮いて言えません。私は普通に、「買い物袋」とか「マイバッグ」と呼んでいますが、買い物に行くときは、以前から普通に持ち歩いています。
ただ、レジ袋の有料化では効果が低過ぎるのです。
スーパーなどに買い物に行くと、
「地球環境を守るために、レジ袋の有料化を始めました。未来の子供たちの為にエコバッグを持参しましょう・・」などという宣伝文句を館内放送で流したり、そういった内容のポスターを目にしますが、その度に腹ただしい脱力的な思いをします。偽善者とさえ感じます。
レジ袋の有料化と言っても高々5円程度でまだまだ安いので、買って使っている人はいますし、たとえレジ袋を禁止にしてもいまだに商品の過剰包装はほとんど改善されずに続いています。
食品を考えても一つ一つが過剰包装なのです。
お菓子などは丁寧に袋や箱に入っていて、更に一つ一つ袋や包み紙にくるまれています。野菜もまとめてビニール袋に入っています。更に刺身やお弁当などは立派なプラスチックケースやトレイに入っていますし、その中に花やハランを模した飾りなども入っています。更にご丁寧に、アイスクリームや果物はレジでまとめて薄いビニール袋に入れてくれます。もしくは自由に自分で入れるように薄いビニール袋が用意してあります。
↑レジ袋を買わずにマイバッグを使っても、その中身はプラスチックの容器だらけ・・
レジ袋による環境汚染は、日本ではプラスチックゴミのたったの2%、海洋ゴミの種類別割合では0.3%程度です。このパーセンテージがレジ袋有料化で減量されると期待出来る「最大の」効果です。
プラスチックゴミの減量化にはもっと徹底した対策が必要です。
具体的には、買い物に行くときは買い物かご(エコバック)だけではなく、容器も持参するとか、プラスチック容器はすべてデポジット制にするとか、すべてのプラスチック製品に高い税をかけるとか・・厳格で有効な対策を考えて至急実行に移さなければならないでしょう。
レジ袋の有料化などというちゃちな方法だけでは話になりません。本気の対策をしなければ世界中プラスチックごみで溢れかえるでしょう・・・と、言うよりももう既に溢れかえっています。まさにプラスチックゴミだけでもこの文明は崩壊しそうな勢いです。
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