わたしのあたまのなか

わたしのあたまのなかの言葉を書きたい時に書く場所。覚えておきたい出来事やお出かけの記録、おいしいものについてもよく書きます。

2024-2025 冬休みに読んだ本

 

家族全員がちょっとずつ体調不良に見舞われた冬休みは、あっという間に過ぎ去ってしまった。せっかくなので、冬休みに読んだ本を記録しておこうと思う。

 

f:id:zfinchyan:20250109070916j:image

ニューヨークの魔法使い

 

Xでおすすめされていて、なんとなく自分の好きな本のような気がしたので、すぐにネットで注文して読んだ一冊。

感想は「この本に巡り合わせてくれてありがとう!」の一言に尽きる。いや、ほんと、これだからXはやめられない。

主人公や登場人物は全員大人なんだけど、本当にわくわくする魔法の物語。理不尽なことの多い現実世界と交差するニューヨークの魔法の世界は、もしかしたら本当にあるんじゃない?と思うほど(というか、そう思いたいほど)魅力的で新鮮で、気づくとぐっとのめり込んで読んでしまった本だった。

この本は(株)魔法製作所というシリーズ作品なので、すでに次作以降も注文済で続々と手元に届いている。今からゆっくりと読むのが楽しみだ。

 

f:id:zfinchyan:20250109070926j:image

ようやくカナダに行きまして

わたしはテレビ番組の「あちこちオードリー」が好きだ。

その中でも、オアシスの光浦さんと大久保さんが出演する回がくると「おっ」と嬉しくなる。無事にカナダでそれなりに楽しそうに過ごしている様子は、あちこちオードリーで聞いていたけれど、今回のこの本は最初の語学学校での様子とホームステイの様子が詳しく描かれているということで、楽しみにしていた。

前作の「50歳になりまして」では、ちょうど留学開始時期とコロナの時期がぶつかり妹さんのおうちで居候しながら悶々とする様子が描かれていたけれど、今回もまるで小動物のようにプルプル震えながら一歩一歩新しい道を歩くヤスコ(と、呼ばせていただきたい)の様子に、がんばれー!と心の中で応援したり「ああ、そら悔しいねえ」と共感してみたり、出会いと別れに胸がきゅっとなったり。

読んでいるこちらも、自分を取り巻く環境がまるでジェットコースターのようにどんどん変わっていく様子に、必死でくらいつきながらの読書だった。

きっと次回作も出るだろうから、それを楽しみに待っています、ヤスコ!

 

f:id:zfinchyan:20250109070939j:image

つやつや、ごはん

長い休み前に図書館である程度の量の本を借りることは、わたしと息子(9)にとっては当たり前のことになっている。

今回も冬休み前に図書館に行って、きょろきょろとおもしろそうな本を探していたら、この本とばっちり目が合った。

こういう特別なテーマに沿って集められた一冊は、普段自分が読まない作家さんの文章を読むことができて、とても目新しい。また「ごはん」というテーマも分かりやすく、炊きたてのごはんの美味しさを独自の目線で書かれていたり、形を変えた握り飯やおにぎりの美味しさが書かれていたりして、読んでいるうちに、お茶碗にほっかほかの炊きたてごはんをよそって食べたくなってしまう。

今回の冬休み中のお昼ごはんにパンを食べる機会がいつもより少なかったのは、この本の影響だろう。

 

f:id:zfinchyan:20250109071231j:image

作家の口福

「作家の幸福おかわり」は、以前から持っていてお風呂場の友としてお気に入りの一冊なのだが、「作家の口福」は、図書館にも蔵書がなく、いろんな古本屋さんに行ってもなかなか見つけられなかったのが、今回やっと手に入った。

何が違うかというと書いている方々が別で、書いているテーマは「食」「好きな食べ物」と、まったく同じである。ではなぜ、すでに「作家の口福おかわり」を持っているのに、この「作家の口福」にこだわったかというと、ずいぶん前にこの中の中村文則さんの「命の糧 フリーターの時」という作品を読んで「作家の口福をいつか一冊しっかり読みたいなあ」と、思っていたのだった。

こちらの一冊も「つやつや、ごはん」と同じく、作品を読んでいない作家さんの好きな食べ物や、食べ方のこだわり、食への探求心を知ることができて、とても楽しい。大体作家さん一人につき4作載っているのも、読み応えがあってとてもいい。

ずっと探していた一冊なので、この本が目の端に入ると、いまだにとても嬉しくなる。

 

f:id:zfinchyan:20250109071240j:image

隆明だもの

わたしは中学生のころから吉本ばななさんが好きだ。

それが、数年前に「開店休業」という本を読んだのをきっかけに、姉であるハルノ宵子さんのことも好きになった。それ以来「それでも猫は出かけていく」、「猫だましい」を読んでいたら、なんとこの「隆明だもの」では、吉本姉妹対談もあるというではないか。

ばななさんの「ごはんのことばかり100話とちょっと」で、ちょこちょこ出てくるハルノさんと、ハルノさんの「猫だましい」で、ちょこちょこ出てくるばななさんが一冊で交わるなんて!もしかしたら、他の本でも対談はしていらっしゃるのかも知れないが、わたしが知っているのはこの一冊だけだったので、そりゃもうわくわくした。

特殊としか言いようのない子ども時代を過ごしたお二人が話す様子を読むだけでわたしは大満足。ああ、読んでよかったと思った一冊だった。

 

というわけで、他にも読んだ本があるかも知れないけれど、覚えているのはこの5冊。(株)魔法製作所シリーズと出会えたことが、わたしにとっては大きな収穫だった。わたしと同じく読書が好きな息子(9)もちらっと読んで「これ、おもしろそうやな」と、言っていたので、息子がいつでも読めるようにリビングに置いてある。

そんな息子(9)は現在西遊記に夢中だ。この冬休みも20巻近くある西遊記を黙々と読み進めていた。ものすごく面白いらしい。わたしにとって西遊記は夏目雅子さんや西田敏行さんたちが出ていたあのドラマのイメージが強烈すぎて、なかなか手が伸びないが、あのドラマだってめちゃくちゃ面白かったので、きっと原作もハラハラするんだろうな、と、ちょっとは気になっている。

ちなみに、読書があまり好きではない息子(12)はわたしのおすすめで「風が強く吹いている」を現在読んでいる。ちょうどお正月に箱根駅伝がテレビから流れてきたので「これ!この風景とか色々覚えておきなよ!読んでいるうちに「箱根駅伝ちゃんと観たい!」ってなるから!」と、言ってみたけれど、「ふんふん」と流されてしまった。いつか息子(12)にガチっとハマる本が現れたらなあ、と、わたしは願っているが、どうだろう?

 

 

 

  翻译: