『市子』【感想】2時間で描く壮絶な半生

 

人から教えてもらった映画で、気持ち余裕がある時に観た方が良いと聞きましたが、本当にそうでした。

 

以下ネタバレありの感想です。

 

 

作品紹介

あらすじ

川辺市子は、恋人の長谷川義則からプロポーズを受ける。しかし、市子は忽然と姿を消してしまう。長谷川は失踪届を出し、刑事の後藤修治から市子の存在について聞かれる。市子の行方を捜すため、長谷川は彼女の過去を知ることとなる・・・。

 

キャスト

川辺市子・・・(演)杉咲花

主人公。長谷川の恋人。プロポーズ後に失踪する。

 

長谷川義則・・・(演)若葉竜也

市子の恋人。市子の行方を探す。

 

後藤修治・・・(演)宇野祥平

市子を探す刑事。

 

 

 

感想

「市子」本質を問うものとは?

劇中では、市子が失踪する場面から始まっていきます。

 

失踪の理由は、市子の出生が無戸籍であり、難病を患う妹の月子に成り代わっていたこと。

 

そして、介護による影響か魔が差したためか月子を殺してしまう。

 

また市子の再婚相手の脅しから逃れるために、殺人を犯してしまいます。

 

以上から殺人により、恋人の長谷川と一緒にいられない理由があります。

 

 

これらから市子の描写を見るに、「普通に生きたい」みたいな思いがあったようです。

 

友達付き合いや学校生活、恋人、仕事、結婚など人生のすべての出来事に難があり、壮絶な半生を描いていました。

 

一言では言い表せない市子の半生があり、複雑な感想を抱きます。

 

特に市子は、殺人が生きる手段になっているところが悲しくなります。

 

上記の過去の出来事があることによって、市子の行動理念は市子の人生を隔てる人物を殺していくように見えるからです。

 

はたして市子はこれからどういった人生を歩んでいくのか気になりますし、長谷川との関係も市子にどう影響を与えるのかを考えてしまいます。

 

割り切れない思いを持つ映画であり、大変難しい映画でした。

 

 

以上

 

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